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き
きんだんのかじつさん (7h7pca8a)2020/4/5 15:23 (No.38641)削除クッッソ雑だしスランプごめんなさい(じゃあ出すなや

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狐
狐鈴さん (7gc0xao8)2020/4/4 22:04 (No.38606)こっそりこっそり…()
今日中には…今日中には消します…()
今日中には…今日中には消します…()

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火
火緒さん (7goo5dz4)2020/4/4 13:07 (No.38570)提灯の精アシェンプテルちゃんver
胸がなくなったのがサンドリヨンverです(妥協)
胸がなくなったのがサンドリヨンverです(妥協)

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饅
饅頭さん (7gdgsldp)2020/4/3 21:53 (No.38536)削除イベントログだよ!
「さて、今回の調査も一旦落着しましたし………」
深川の神宮より出てくる一つの影。様々な荷物を持って出てきたのは副頭目の補佐役_自称ですらないが_有明菜野だ。本部へ戻るよう命令された彼女は、直ぐ様荷物を纏め、既に京へ帰らんとしていた。
ふと、辺りを見渡す。恐らくは今後滅多に来ないこの場を惜しむように。真夜中と言うこともあってか、たまたま辺りに人影は無いようだ。
____こことも、もうお別れか。
一抹の寂寥感。しかし悲しみに耽っていては何も始まらない。思い出は心から取っ払って、さあ、家の方も引き払わねば、と借りていた部屋に向かう。
道中。
とある公園の前を通りがかり、ふと気づく。
真夜中の公園、人などいるハズがない。そんな所に何故か独り人。しかも女性に見える。
………こういうのは色々とよろしくない。注意しようか、そうしよう、と女性に近付いて____
「え?」
初めて気づく。彼女は、自分だった。この有明菜野であった。何度も見たことがある、私そのものだった。
…………能力が変に作用したか、なんて色々試してみるも、私が二人いる事実に変わりはない。この私と、あの私。
一体誰が、何のために_____「ッ!?」
突如、掴みかかってくる私。反射的に飛び退いた有明は、正面より私と相対する。
………どこをどう見ても、私だ、顔も、背も、その他諸々が有明菜野にそっくりだ。ただ一つ、肥大化した下腹部を除いて。
悪魔か、そう判断した有明は即座に荷物を放り戦う姿勢を見せる。武器こそ身に付けてはいないが、なに、その武器だって腕輪とかそのようなものなのだ、戦えないことはあるまいし、私が戦う他無い。
____と、私が、笑った。
醜く歪んだ顔は今確かに笑った。嘲るような、悲しむような歪な笑みを。
と、気がついた瞬間の事である。
膨らんだ下腹部が、内側から破裂するように、裂けた。するとどうしたことだろうか、そこから出てくるのは異様な手足。悪魔のけたたましい笑い声が響き渡る。手足は地に着き、比べると小さな胴を宙に横たえ、まるで蜘蛛か何かのように佇む。その蜘蛛が旋回する光景を、有明はただ唖然と眺めていた。90°、120°____そして半周。こちらを向いた私の顔は、相も変わらず狂っていた。
「アガ______ッ」
月の無い真夜中、人なんているハズが無い公園。そのど真ん中に佇むのは、異様な、太い人間の手足を何本ももった蜘蛛のような化け物。
その腕のうち二本を前に掲げる悪魔、よく見れば何かを握っているような。その下には広い水溜まり。電灯に照らされた程度じゃ、どんな色かもわからない。
「___ア゙______」
おっと、その両手から何かはみ出して見える。親指の隙間からひょっこり顔を出しているのは女の頭。息も絶え絶え、むしろ何故にまだ生きてるのか、なんて具合だが、女の頭だ、目はまだ開いている。
キリリと手に込める力を強める化け物、しかしその腕の中からはもはや何の音もしない。砕くものなんてもう無いんだろう。
…もうあるか無いかの意識で、女はおこがましくも二つ懺悔する。
不知火さん、お父様、お役に立てず、申し訳ありま
「さて、今回の調査も一旦落着しましたし………」
深川の神宮より出てくる一つの影。様々な荷物を持って出てきたのは副頭目の補佐役_自称ですらないが_有明菜野だ。本部へ戻るよう命令された彼女は、直ぐ様荷物を纏め、既に京へ帰らんとしていた。
ふと、辺りを見渡す。恐らくは今後滅多に来ないこの場を惜しむように。真夜中と言うこともあってか、たまたま辺りに人影は無いようだ。
____こことも、もうお別れか。
一抹の寂寥感。しかし悲しみに耽っていては何も始まらない。思い出は心から取っ払って、さあ、家の方も引き払わねば、と借りていた部屋に向かう。
道中。
とある公園の前を通りがかり、ふと気づく。
真夜中の公園、人などいるハズがない。そんな所に何故か独り人。しかも女性に見える。
………こういうのは色々とよろしくない。注意しようか、そうしよう、と女性に近付いて____
「え?」
初めて気づく。彼女は、自分だった。この有明菜野であった。何度も見たことがある、私そのものだった。
…………能力が変に作用したか、なんて色々試してみるも、私が二人いる事実に変わりはない。この私と、あの私。
一体誰が、何のために_____「ッ!?」
突如、掴みかかってくる私。反射的に飛び退いた有明は、正面より私と相対する。
………どこをどう見ても、私だ、顔も、背も、その他諸々が有明菜野にそっくりだ。ただ一つ、肥大化した下腹部を除いて。
悪魔か、そう判断した有明は即座に荷物を放り戦う姿勢を見せる。武器こそ身に付けてはいないが、なに、その武器だって腕輪とかそのようなものなのだ、戦えないことはあるまいし、私が戦う他無い。
____と、私が、笑った。
醜く歪んだ顔は今確かに笑った。嘲るような、悲しむような歪な笑みを。
と、気がついた瞬間の事である。
膨らんだ下腹部が、内側から破裂するように、裂けた。するとどうしたことだろうか、そこから出てくるのは異様な手足。悪魔のけたたましい笑い声が響き渡る。手足は地に着き、比べると小さな胴を宙に横たえ、まるで蜘蛛か何かのように佇む。その蜘蛛が旋回する光景を、有明はただ唖然と眺めていた。90°、120°____そして半周。こちらを向いた私の顔は、相も変わらず狂っていた。
「アガ______ッ」
月の無い真夜中、人なんているハズが無い公園。そのど真ん中に佇むのは、異様な、太い人間の手足を何本ももった蜘蛛のような化け物。
その腕のうち二本を前に掲げる悪魔、よく見れば何かを握っているような。その下には広い水溜まり。電灯に照らされた程度じゃ、どんな色かもわからない。
「___ア゙______」
おっと、その両手から何かはみ出して見える。親指の隙間からひょっこり顔を出しているのは女の頭。息も絶え絶え、むしろ何故にまだ生きてるのか、なんて具合だが、女の頭だ、目はまだ開いている。
キリリと手に込める力を強める化け物、しかしその腕の中からはもはや何の音もしない。砕くものなんてもう無いんだろう。
…もうあるか無いかの意識で、女はおこがましくも二つ懺悔する。
不知火さん、お父様、お役に立てず、申し訳ありま
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ヴ
ヴィゼさん (7h2yfn5n)2020/4/3 05:17 (No.38509)ノエル

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ヴ
ヴィゼさん (7h2yfn5n)2020/4/3 03:22 (No.38506)葵(私の絵ではない)

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ヴ
ヴィゼさん (7h2yfn5n)2020/4/2 00:24 (No.38432)紗香ちゃん

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狐
狐鈴さん (7gc0xao8)2020/4/1 00:02 (No.38395)削除クロ君へインタビュー!
何ぃ?突然話しかけてきてぇ。とある人間の話が聞きたいぃ?はぁ?何それぇ、可愛い僕がわざわざ人間の話をしなきゃ行けないわけぇ??意味わかんない!!他の人に…え、またたびぃ!?!?…仕方ないなぁ、で、誰の話ぃ??………あぁ、彼奴ぅ?…いいけど、僕が拾われてからの話でいーい?えぇっとぉ………
「あら、貴方可愛いじゃない!なあに?野良猫??仕方がないから私が飼ってあげるわ!!」
なんて、突然抱き上げられたっけ〜。僕最初、何この不細工、って思ったけど服とか見ていいトコ育ちのお嬢様かな〜って察したから雨風凌ぐ為に居座ってやろう!そっちも可愛い可愛い僕が居たら幸せでしょぉ!って考えたから着いてったのが出会いかなぁ。
そのオジョーサマの父親と母親、オジョーサマにベッタリでもうドン引き。家は大きかったけど、そいつらにはあんまり関わらないようにしたよぉ。まさに親バカって感じ〜。可愛い可愛い一人娘の言うことはなんでもはいはい従って、馬鹿みたいだったなぁ。僕はオジョーサマの部屋で飼われたんだけど、もー癇癪持ちで大変!ドア閉める音は煩いわすぐ怒鳴り散らかすわで本当最悪だったなぁ。あ、そうだそうだ、オジョーサマで思い出したけどぉ、
「最近良い玩具を見つけたのよクロ!!れ…冷泉…?だったかしら。嗚呼、思い出した!冷泉蒼來!まさに虐められるために生きてます!みたいな人間!彼奴私の好きな人を取ろうとしてるらしいの!!」
なんて話してきてから、多少家での苛々が軽くなったんだぁ!本当ありがたかったよぉ!え?止めなかったのか?まさかぁ!その時僕は猫の振りしてるんだしぃ、それで僕にまであたり散らかすようになったらどうするのさぁ!一人で収まってるならありがたいに決まってるじゃぁん!
それから何か家でムカつくと、僕に愚痴りながら、まぁ彼奴でストレス発散できるしいいかぁ、みたいな感じで落ち着いてたよぉ。変化があったのは……ん〜、あぁ、あの日かなぁ。久々にすっごい苛々してたのぉ。
「本当になんなのかしら彼奴ら。あの姉妹、揃いに揃って最悪!!冷泉家はゴミみたいな人間の集まりなのかしら!」
ってドアを乱暴に閉めて爪をガリガリ噛んでたっけなぁ?本当にありえないよねぇ!!なんかぁ、その日はぁ、冷泉蒼來の姉に注意されたとか言ってぇ、私に指図するなんてありえなぁいとか言ってたっけなぁ。ま、オジョーサマは懲りずに次の日も相変わらず虐めてたみたいだけどねぇ。僕にそんな趣味は無いから虐めとかに興味湧かなかったし詳しくは知らなぁい!
ん〜、あと記憶に残ってるのはやっぱり苛々してる日かなぁ。苛々の仕方が半端なくて頭から離れないなぁ。
「あぁ、ムカつくムカつくムカつく!!偉そうに私に指図なんて!!!何様のつもりなのかしら!!退魔師の御三家とかいう偉い家柄だからってだけで気取っちゃってるのかしら!?勘違い甚だしいわね!!」
この日が一番酷かったかなぁ?部屋中の物を投げ散らかしてさぁ、逃げるので精一杯だよねぇ。ほんと、無駄に彼女の神経を逆撫でて欲しくなかったよねぇ、僕の身にもなってよぉ!人間一人の犠牲であの癇癪持ちオジョーサマの気が収まるならそれでいいじゃん!!
え?オジョーサマは今どうしてるのか?
………知らなぁい。だって、その前に僕が耐えきれなくて家出てきちゃったもぉん。
ぴぎぃ、ほ、ほほほほんとうだよぉぅ!!
ぴゃっ!!?わ、わかったわかった!!言うよぉ!!
…ある日、オジョーサマ帰ってこなくなっちゃったんだよねぇ。
そ、行方不明ってやつ。
死体も見つからないし、その時のバカ達の取り乱し方は笑えちゃったなぁ。
噂によると虐めで恨みを買って殺されちゃったとか!
ま、僕には関係ないからねぇ!!
…これでいい?はい、またたびちょ〜だいっ!!
何ぃ?突然話しかけてきてぇ。とある人間の話が聞きたいぃ?はぁ?何それぇ、可愛い僕がわざわざ人間の話をしなきゃ行けないわけぇ??意味わかんない!!他の人に…え、またたびぃ!?!?…仕方ないなぁ、で、誰の話ぃ??………あぁ、彼奴ぅ?…いいけど、僕が拾われてからの話でいーい?えぇっとぉ………
「あら、貴方可愛いじゃない!なあに?野良猫??仕方がないから私が飼ってあげるわ!!」
なんて、突然抱き上げられたっけ〜。僕最初、何この不細工、って思ったけど服とか見ていいトコ育ちのお嬢様かな〜って察したから雨風凌ぐ為に居座ってやろう!そっちも可愛い可愛い僕が居たら幸せでしょぉ!って考えたから着いてったのが出会いかなぁ。
そのオジョーサマの父親と母親、オジョーサマにベッタリでもうドン引き。家は大きかったけど、そいつらにはあんまり関わらないようにしたよぉ。まさに親バカって感じ〜。可愛い可愛い一人娘の言うことはなんでもはいはい従って、馬鹿みたいだったなぁ。僕はオジョーサマの部屋で飼われたんだけど、もー癇癪持ちで大変!ドア閉める音は煩いわすぐ怒鳴り散らかすわで本当最悪だったなぁ。あ、そうだそうだ、オジョーサマで思い出したけどぉ、
「最近良い玩具を見つけたのよクロ!!れ…冷泉…?だったかしら。嗚呼、思い出した!冷泉蒼來!まさに虐められるために生きてます!みたいな人間!彼奴私の好きな人を取ろうとしてるらしいの!!」
なんて話してきてから、多少家での苛々が軽くなったんだぁ!本当ありがたかったよぉ!え?止めなかったのか?まさかぁ!その時僕は猫の振りしてるんだしぃ、それで僕にまであたり散らかすようになったらどうするのさぁ!一人で収まってるならありがたいに決まってるじゃぁん!
それから何か家でムカつくと、僕に愚痴りながら、まぁ彼奴でストレス発散できるしいいかぁ、みたいな感じで落ち着いてたよぉ。変化があったのは……ん〜、あぁ、あの日かなぁ。久々にすっごい苛々してたのぉ。
「本当になんなのかしら彼奴ら。あの姉妹、揃いに揃って最悪!!冷泉家はゴミみたいな人間の集まりなのかしら!」
ってドアを乱暴に閉めて爪をガリガリ噛んでたっけなぁ?本当にありえないよねぇ!!なんかぁ、その日はぁ、冷泉蒼來の姉に注意されたとか言ってぇ、私に指図するなんてありえなぁいとか言ってたっけなぁ。ま、オジョーサマは懲りずに次の日も相変わらず虐めてたみたいだけどねぇ。僕にそんな趣味は無いから虐めとかに興味湧かなかったし詳しくは知らなぁい!
ん〜、あと記憶に残ってるのはやっぱり苛々してる日かなぁ。苛々の仕方が半端なくて頭から離れないなぁ。
「あぁ、ムカつくムカつくムカつく!!偉そうに私に指図なんて!!!何様のつもりなのかしら!!退魔師の御三家とかいう偉い家柄だからってだけで気取っちゃってるのかしら!?勘違い甚だしいわね!!」
この日が一番酷かったかなぁ?部屋中の物を投げ散らかしてさぁ、逃げるので精一杯だよねぇ。ほんと、無駄に彼女の神経を逆撫でて欲しくなかったよねぇ、僕の身にもなってよぉ!人間一人の犠牲であの癇癪持ちオジョーサマの気が収まるならそれでいいじゃん!!
え?オジョーサマは今どうしてるのか?
………知らなぁい。だって、その前に僕が耐えきれなくて家出てきちゃったもぉん。
ぴぎぃ、ほ、ほほほほんとうだよぉぅ!!
ぴゃっ!!?わ、わかったわかった!!言うよぉ!!
…ある日、オジョーサマ帰ってこなくなっちゃったんだよねぇ。
そ、行方不明ってやつ。
死体も見つからないし、その時のバカ達の取り乱し方は笑えちゃったなぁ。
噂によると虐めで恨みを買って殺されちゃったとか!
ま、僕には関係ないからねぇ!!
…これでいい?はい、またたびちょ〜だいっ!!
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饅
饅頭さん (7gdgsldp)2020/3/31 23:45 (No.38394)削除やれ、ある日の喫茶店にて。
『やぁやぁなのッち。失恋かい?』
とある平日の昼下がり。よく行く喫茶で、よく頼むメニューを前にしていた私に、脳内から話しかける声一筋。
___失恋、まるで関係の無い言葉に反応する気は無い。今日も不知火さんの下で働き、程々に弄られ、厄介払いか気配りか、比較的早々に追い出されてきただけだ。
『あー、なんかあったね。心がまるで違うよ。』
…………全く、岡本だけは欺けないよね。
やっと、脳内に入る声の源を特定する。そちらへ目を向ければ、既にいたのは黒子。岡本陽菜和、三級。神宮でも本部でもレアキャラ扱いのコイツが隣に座っていた。
『へっへっへ、私の神威を舐めちゃあいけないよ。相談乗るかい?』
いや、結構。人に相談するほど私はヤワじゃないし、心配無用。
『はいはい、なのッちは強いね。』
人並。これぐらいの事は誰でも出来るでしょ。
『えっ?』
えっ?
『…………』
…………?
喫茶店のBGMは和やかに、雑音無い空間は心地よく、しかしまるで静かな心の内は、ぎこちなかった。
『そ、そんでまぁ、なのッちはこれからどうするの?』
場を___心を改めるようにそう、語りかけてくる岡本。何を言うか。そんなの決まっているだろうに。
今まで通り。変わらず不知火さんに仕えて。変わらず弄られるだけ。
…あぁ、正しくその通りなのだろう。外側から見て彼女は、まるで普段と変わりが無い。いつも通りの彼女だ。
『………で、いつも通り恋の成就を儚くも願うの?』
そ………す…ね。
___あぁ、心というのは、黒く吸い込まれてまるで読めない時があったのを、岡本は今思い出した。
__________________
【名前】岡本陽菜和(オカモト ヒナワ)
【性別】無し
【年齢】23
【神威】『稀薄である。』存在という物がかなり薄いです。目の前にいて気づかれないことすらたまにあります。
『心を察する。』読心術と言っても差し支えないでしょう。その心の様子を見抜く事ができます。
【代償】奇形(顔面)。単眼で花が見当たりません。耳はありますが聴力は常人以下です。
性別。生殖器、乳房がありません。
【備考】どうでも人脈その4より岡本です。有明同様、本部から送られてきましたが深川神宮においては一般の窓から入ってきたことになっています。
『やぁやぁなのッち。失恋かい?』
とある平日の昼下がり。よく行く喫茶で、よく頼むメニューを前にしていた私に、脳内から話しかける声一筋。
___失恋、まるで関係の無い言葉に反応する気は無い。今日も不知火さんの下で働き、程々に弄られ、厄介払いか気配りか、比較的早々に追い出されてきただけだ。
『あー、なんかあったね。心がまるで違うよ。』
…………全く、岡本だけは欺けないよね。
やっと、脳内に入る声の源を特定する。そちらへ目を向ければ、既にいたのは黒子。岡本陽菜和、三級。神宮でも本部でもレアキャラ扱いのコイツが隣に座っていた。
『へっへっへ、私の神威を舐めちゃあいけないよ。相談乗るかい?』
いや、結構。人に相談するほど私はヤワじゃないし、心配無用。
『はいはい、なのッちは強いね。』
人並。これぐらいの事は誰でも出来るでしょ。
『えっ?』
えっ?
『…………』
…………?
喫茶店のBGMは和やかに、雑音無い空間は心地よく、しかしまるで静かな心の内は、ぎこちなかった。
『そ、そんでまぁ、なのッちはこれからどうするの?』
場を___心を改めるようにそう、語りかけてくる岡本。何を言うか。そんなの決まっているだろうに。
今まで通り。変わらず不知火さんに仕えて。変わらず弄られるだけ。
…あぁ、正しくその通りなのだろう。外側から見て彼女は、まるで普段と変わりが無い。いつも通りの彼女だ。
『………で、いつも通り恋の成就を儚くも願うの?』
そ………す…ね。
___あぁ、心というのは、黒く吸い込まれてまるで読めない時があったのを、岡本は今思い出した。
__________________
【名前】岡本陽菜和(オカモト ヒナワ)
【性別】無し
【年齢】23
【神威】『稀薄である。』存在という物がかなり薄いです。目の前にいて気づかれないことすらたまにあります。
『心を察する。』読心術と言っても差し支えないでしょう。その心の様子を見抜く事ができます。
【代償】奇形(顔面)。単眼で花が見当たりません。耳はありますが聴力は常人以下です。
性別。生殖器、乳房がありません。
【備考】どうでも人脈その4より岡本です。有明同様、本部から送られてきましたが深川神宮においては一般の窓から入ってきたことになっています。
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饅
饅頭さん (7gdgsldp)2020/3/31 23:42 (No.38393)削除ただの、語るにも愚かで恥ずかしいだけの失恋話。
「ふぅ………酷い雨。」
深川神宮。今日も勝手に書類に手を出しては、慣れた手付きでその山を崩し、他人にかかる仕事を減らしていた有明。
どんよりと重いこの雰囲気は、実の所は嫌いではない。……………のだが、今日はその限りではなかった。
こういうときはあんまり根を詰めていてもなんともなるまい。そう了解している彼女は、何か………お茶でも、淹れようかと部屋を出た。
さて、この部屋だったかな、と襖の前に出ようとしたとき、何か談笑が聞こえる。なに、なんて事のない、よくある光景だ。そうだ、その筈だった。
…………しかし、なんだろうか、妙に胸がざわめく。
____中の人には申し訳ないが少し覗かせて貰うとしよう。 …そう、確認。確認だ。
誰に弁解しているのか、全く馬鹿な娘だが、菜野は目を閉じ、中の空間に集中する___
"あ、顔にゴミついてますよ~"
"ゴミ、ついてたから"以下云々……………
「_____」ここで、声を出さなかったのは、賢い選択であったろうか、それとも否か。しかしまぁ、なんとも間が悪いときに覗いたものである。雨音で足音が聞こえなかったのも、幸か不幸か…
と、ここで有明、辺りを見回す。不知火さんの力を忘れるハズもない。辺りを探り、動物のいないことを確認する
____何を、何を確認しているのだろう、私は。こんなどうでも良い事を_____ 「…………………」そっか、その音が実際に耳に響いたようで、反射的に口を押さえる。 そうやって、気を抜いてしまったのがいけなかった。 「_____れ…?」あれ?顔に、指先に感じる違和感、温く、そして液体の感触。つい口元までたどり着いたそれはどうも塩辛く____そこで、考えるのは止めにした。なんだ菜野。情けないではないか。まだ相思相愛と確認が取れた訳でもあるまい。既に勝ち目が無いと決まった訳でもあるまい。
…………いやいや違う、何を楽観的に見ているのだ、私なんぞより部屋の中の女性の方がよほど魅力的であろう、家庭的であろう、献身的であろう。それに引き換え私はなんだ、顔も十全でなければあの女性に勝る分野も無い。稚児を孕むことすら、私には出来ないのだ。
…………馬鹿な、そうでもない、違うだろう有明菜野。そもそもだ、あくまで自分は、本部から派遣されてきた身なのである。色恋などなんだ、恋慕などあったものか。いいか?これはスタートでもゴールでも、過程ですらない。そう、私は今まで通り不知火さんに仕え、父に報せ、そうして生きて、死ぬ。それだけの人生で無いか。変わらない、決して私は変わってなどいない__
………涙は止まった。止めた。そう、それでいい。悲しむな、嘲笑え。どうせ欠陥しかない身体だ。魅力に乏しい身体だ。ただの醜い身体だ。醜い、醜い…
反抗を知らぬ心だ。法しか刻まれていない心だ。柔軟さに欠けた馬鹿な心だ。馬鹿だ、馬鹿な…
___良し、消えた。重み、苦しみ、私の避けたいもの。 いつの間にやら、ここは当初私がいた部屋。さぁ、仕事に戻ろう。明日もまた仕事をするのみだ。不知火さん………副頭目を普段通り手伝って普段通り狼狽えて普段通り頬を染める…………それだけだ。
たった、これだけの簡単な話ではないか。
「ふぅ………酷い雨。」
深川神宮。今日も勝手に書類に手を出しては、慣れた手付きでその山を崩し、他人にかかる仕事を減らしていた有明。
どんよりと重いこの雰囲気は、実の所は嫌いではない。……………のだが、今日はその限りではなかった。
こういうときはあんまり根を詰めていてもなんともなるまい。そう了解している彼女は、何か………お茶でも、淹れようかと部屋を出た。
さて、この部屋だったかな、と襖の前に出ようとしたとき、何か談笑が聞こえる。なに、なんて事のない、よくある光景だ。そうだ、その筈だった。
…………しかし、なんだろうか、妙に胸がざわめく。
____中の人には申し訳ないが少し覗かせて貰うとしよう。 …そう、確認。確認だ。
誰に弁解しているのか、全く馬鹿な娘だが、菜野は目を閉じ、中の空間に集中する___
"あ、顔にゴミついてますよ~"
"ゴミ、ついてたから"以下云々……………
「_____」ここで、声を出さなかったのは、賢い選択であったろうか、それとも否か。しかしまぁ、なんとも間が悪いときに覗いたものである。雨音で足音が聞こえなかったのも、幸か不幸か…
と、ここで有明、辺りを見回す。不知火さんの力を忘れるハズもない。辺りを探り、動物のいないことを確認する
____何を、何を確認しているのだろう、私は。こんなどうでも良い事を_____ 「…………………」そっか、その音が実際に耳に響いたようで、反射的に口を押さえる。 そうやって、気を抜いてしまったのがいけなかった。 「_____れ…?」あれ?顔に、指先に感じる違和感、温く、そして液体の感触。つい口元までたどり着いたそれはどうも塩辛く____そこで、考えるのは止めにした。なんだ菜野。情けないではないか。まだ相思相愛と確認が取れた訳でもあるまい。既に勝ち目が無いと決まった訳でもあるまい。
…………いやいや違う、何を楽観的に見ているのだ、私なんぞより部屋の中の女性の方がよほど魅力的であろう、家庭的であろう、献身的であろう。それに引き換え私はなんだ、顔も十全でなければあの女性に勝る分野も無い。稚児を孕むことすら、私には出来ないのだ。
…………馬鹿な、そうでもない、違うだろう有明菜野。そもそもだ、あくまで自分は、本部から派遣されてきた身なのである。色恋などなんだ、恋慕などあったものか。いいか?これはスタートでもゴールでも、過程ですらない。そう、私は今まで通り不知火さんに仕え、父に報せ、そうして生きて、死ぬ。それだけの人生で無いか。変わらない、決して私は変わってなどいない__
………涙は止まった。止めた。そう、それでいい。悲しむな、嘲笑え。どうせ欠陥しかない身体だ。魅力に乏しい身体だ。ただの醜い身体だ。醜い、醜い…
反抗を知らぬ心だ。法しか刻まれていない心だ。柔軟さに欠けた馬鹿な心だ。馬鹿だ、馬鹿な…
___良し、消えた。重み、苦しみ、私の避けたいもの。 いつの間にやら、ここは当初私がいた部屋。さぁ、仕事に戻ろう。明日もまた仕事をするのみだ。不知火さん………副頭目を普段通り手伝って普段通り狼狽えて普段通り頬を染める…………それだけだ。
たった、これだけの簡単な話ではないか。
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