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名
名無しの劣等さん (7hq0dxob)2020/8/11 01:51 (No.51137)数字をその名に冠するとある呪術師の過去のお話…気になった方は時間潰しにでもどうぞ。多少は長いので良い暇潰しにはなるかと…
彼の幼少期は至って普通であった。歪んでもなく、ただ真っ直ぐに、純粋な、何処にでも居る子だった。そう、家庭内の問題さえ除けば…。
彼の家庭内では他から見れば異常と言えるものであった。父親は表向きでは至って真面目で優秀な退魔師であったが、裏では御三家を…いや、御三家の持つ権力に対して憎み、妬みを持っていた。
何故こんなにも優秀な私が、あれほどまでの権力を一部とさえ持っていない!何故私ほどの者が御三家の者ではない!何故!何故!何故……そんな歪な思考が脳内を犇めいていた。その為なのかどうなのかは定かではないが、私欲の為に人を殺したり、利用したり、使い潰すのに何の躊躇いや迷いを持たない者であった。まさしく退魔師の皮を被った呪術師とも言えようか…それがバレなかったのは父親が実に上手く動いていたからであろう。
そして母親の方と言えば歪な宗教とも何とも言えぬものに執心し、心を奪われていた。毎朝決まった時間になれば、熱心に念仏とも言えぬものを唱えるほどである。それ以外は実にまともで普通であった。だからこそ、その面を知られずに済んでいたのかも知れない。
そして彼が一番歪みに歪んだ原因とも言えよう妹は兄である己に恋情を痛いほどにまで抱いていた。この頃から既に、である。彼からすれば異性など意識する歳ですら無いので兄として好かれているのだな、程度で終わっていた。そしてそんな思いに対して抱いていたものと言えば妹として好き、兄として守ってやらねばと言う思いであった。そう、この頃まではまだこの程度で済んでいたのだ。
こんな家庭の内情を知った端からすれば、実に歪んだ家庭であるが、彼からすればこれが普通であった。それもそうだろう、生まれてからずっとこうだったのだから、これが当たり前だと思っていたのだ。
だが時は進んで事件は起こる。退魔師となる為、神威を得ようと神に願い出る、その前…。青年となっていた彼は、勿論ながら女性のことを異性として意識するようになっていた。妹のことも例外なく、だ。遠い血筋で、外国の血が混ざっていたのもあるが、痛く妹の事が綺麗で、可愛くて、素敵で…そして劣情さえ覚えてしまう程には魅力的に見えてしまったのだ。他の同年代の女性が霞んで見えてしまうくらいに…恋は盲目とはよく言ったものである。そう、彼はあろうことか妹に恋情を抱いてしまったのだ。だがそうなっても仕方なかった、長年ずっと彼は妹からの恋情に当てられ続け、異性を意識してしまう頃になってもそれは止むことが無かったからだ。お陰で彼は世間からすれば、妹に恋情を抱く異常な兄と認識される事になった。そして、様々な葛藤を覚え、苦悩をしている中、飛び込んできたのは周りからのバッシングや虐め。友と思っていた者に打ち明けたが、その友があろうことか周りに広めたのだ。これに加えて一番の打撃となったのは両親もそのバッシングの中に入っていたことだろう。比較的まともな思考を持っていた母親からは「近親のカップルなんて気持ちが悪い」と罵倒。体裁を気にしている父親からはさっさと忘れろと言わんばかりに罵倒や暴力の日々。悩みや苦悩は一旦忘れ、妹と共に退魔師になろうと志していた頃にそれらが起こったものだから、彼は一気にパンクを起こした。妹への想いなど捨てきれる訳がない、だが周りがあまりにも五月蝿く、いつまで経っても劣勢のまま…何なら日を追う毎にそれは酷くなっていた気がするほどだ。どうすればこれは止まるるどうすればこの現状から脱け出せる?どうすれば、どうすれば……。散々考えに考え抜いた結果、彼は歪な考えを出してしまった。それは皮肉にも今己を苦しめる父親と同等の考えに似たものであった…そう、邪魔するのであればどんな手を使ってでも潰して消し去れば良いではないか…と。奇しくもその考えに至った時、彼が退魔師となる為に、二条家に伝わる神社にて神と契約を行う頃合いであった。代償の為に何を払う、と問われた際に彼は迷わずこう口にした。
「――まともと思える感性のほとんど、それと…僕の両親」
その時に浮かべていた時は実に楽しげな、歪な顔を浮かべていたのだろう。そしてその代償を口にした時、驚愕の表情を浮かべ、今すぐにでもそれを取り止めさせようとした両親は消え去った。
どれほどに痛快で、愉快に笑ったのだろうか。表情が痛むほどに彼は大きく高らかに、彼は笑った。散々笑った後、彼は神にこう告げた。
「願わくば僕達の恋でも応援してくれよ」
それが3つ目の代償、歪な感情の助長となった。こんな事を経て、更に力を得てしまった彼には退魔師としての本分なんてあるわけがなかった。元より父親からは退魔師を管轄する本部や御三家から嫌と言うほどに闇や暗い部分を聞かされ続けていたので良いイメージなんて持つわけもなく、また付き従う気すら無かったので走った道は呪術師へと堕ちるものだった。手始めに友と思っていた者達を殺し、バッシングを与え、虐めてきた者を殺し……私欲の為に殺しを行い、晴れて彼は退魔師としての道を一歩も歩むことはなく、呪術師落ちをした。妹も例外ではない、彼女すら巻き込んでの事件起こしだ、二人まとめて呪術師認定されるのに時間なんてそう掛かりはしなかった。
今や邪魔するもの等無く、二人の時を過ごすために彼は動き続けている。呪術師でありながら、さも一般的な者であることを装い、動くその様は、まさしく彼が代償として捧げた父親に似ていることだろう。行動だけでなく、その性格ですら。親がそうであれば、子もまたそうであるかの様に………。
彼の幼少期は至って普通であった。歪んでもなく、ただ真っ直ぐに、純粋な、何処にでも居る子だった。そう、家庭内の問題さえ除けば…。
彼の家庭内では他から見れば異常と言えるものであった。父親は表向きでは至って真面目で優秀な退魔師であったが、裏では御三家を…いや、御三家の持つ権力に対して憎み、妬みを持っていた。
何故こんなにも優秀な私が、あれほどまでの権力を一部とさえ持っていない!何故私ほどの者が御三家の者ではない!何故!何故!何故……そんな歪な思考が脳内を犇めいていた。その為なのかどうなのかは定かではないが、私欲の為に人を殺したり、利用したり、使い潰すのに何の躊躇いや迷いを持たない者であった。まさしく退魔師の皮を被った呪術師とも言えようか…それがバレなかったのは父親が実に上手く動いていたからであろう。
そして母親の方と言えば歪な宗教とも何とも言えぬものに執心し、心を奪われていた。毎朝決まった時間になれば、熱心に念仏とも言えぬものを唱えるほどである。それ以外は実にまともで普通であった。だからこそ、その面を知られずに済んでいたのかも知れない。
そして彼が一番歪みに歪んだ原因とも言えよう妹は兄である己に恋情を痛いほどにまで抱いていた。この頃から既に、である。彼からすれば異性など意識する歳ですら無いので兄として好かれているのだな、程度で終わっていた。そしてそんな思いに対して抱いていたものと言えば妹として好き、兄として守ってやらねばと言う思いであった。そう、この頃まではまだこの程度で済んでいたのだ。
こんな家庭の内情を知った端からすれば、実に歪んだ家庭であるが、彼からすればこれが普通であった。それもそうだろう、生まれてからずっとこうだったのだから、これが当たり前だと思っていたのだ。
だが時は進んで事件は起こる。退魔師となる為、神威を得ようと神に願い出る、その前…。青年となっていた彼は、勿論ながら女性のことを異性として意識するようになっていた。妹のことも例外なく、だ。遠い血筋で、外国の血が混ざっていたのもあるが、痛く妹の事が綺麗で、可愛くて、素敵で…そして劣情さえ覚えてしまう程には魅力的に見えてしまったのだ。他の同年代の女性が霞んで見えてしまうくらいに…恋は盲目とはよく言ったものである。そう、彼はあろうことか妹に恋情を抱いてしまったのだ。だがそうなっても仕方なかった、長年ずっと彼は妹からの恋情に当てられ続け、異性を意識してしまう頃になってもそれは止むことが無かったからだ。お陰で彼は世間からすれば、妹に恋情を抱く異常な兄と認識される事になった。そして、様々な葛藤を覚え、苦悩をしている中、飛び込んできたのは周りからのバッシングや虐め。友と思っていた者に打ち明けたが、その友があろうことか周りに広めたのだ。これに加えて一番の打撃となったのは両親もそのバッシングの中に入っていたことだろう。比較的まともな思考を持っていた母親からは「近親のカップルなんて気持ちが悪い」と罵倒。体裁を気にしている父親からはさっさと忘れろと言わんばかりに罵倒や暴力の日々。悩みや苦悩は一旦忘れ、妹と共に退魔師になろうと志していた頃にそれらが起こったものだから、彼は一気にパンクを起こした。妹への想いなど捨てきれる訳がない、だが周りがあまりにも五月蝿く、いつまで経っても劣勢のまま…何なら日を追う毎にそれは酷くなっていた気がするほどだ。どうすればこれは止まるるどうすればこの現状から脱け出せる?どうすれば、どうすれば……。散々考えに考え抜いた結果、彼は歪な考えを出してしまった。それは皮肉にも今己を苦しめる父親と同等の考えに似たものであった…そう、邪魔するのであればどんな手を使ってでも潰して消し去れば良いではないか…と。奇しくもその考えに至った時、彼が退魔師となる為に、二条家に伝わる神社にて神と契約を行う頃合いであった。代償の為に何を払う、と問われた際に彼は迷わずこう口にした。
「――まともと思える感性のほとんど、それと…僕の両親」
その時に浮かべていた時は実に楽しげな、歪な顔を浮かべていたのだろう。そしてその代償を口にした時、驚愕の表情を浮かべ、今すぐにでもそれを取り止めさせようとした両親は消え去った。
どれほどに痛快で、愉快に笑ったのだろうか。表情が痛むほどに彼は大きく高らかに、彼は笑った。散々笑った後、彼は神にこう告げた。
「願わくば僕達の恋でも応援してくれよ」
それが3つ目の代償、歪な感情の助長となった。こんな事を経て、更に力を得てしまった彼には退魔師としての本分なんてあるわけがなかった。元より父親からは退魔師を管轄する本部や御三家から嫌と言うほどに闇や暗い部分を聞かされ続けていたので良いイメージなんて持つわけもなく、また付き従う気すら無かったので走った道は呪術師へと堕ちるものだった。手始めに友と思っていた者達を殺し、バッシングを与え、虐めてきた者を殺し……私欲の為に殺しを行い、晴れて彼は退魔師としての道を一歩も歩むことはなく、呪術師落ちをした。妹も例外ではない、彼女すら巻き込んでの事件起こしだ、二人まとめて呪術師認定されるのに時間なんてそう掛かりはしなかった。
今や邪魔するもの等無く、二人の時を過ごすために彼は動き続けている。呪術師でありながら、さも一般的な者であることを装い、動くその様は、まさしく彼が代償として捧げた父親に似ていることだろう。行動だけでなく、その性格ですら。親がそうであれば、子もまたそうであるかの様に………。
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25時さん (7gco3nsr)2020/8/9 17:12 (No.51008)伊藤くんが特級っぽい事した話です。多分特級ってこの位強いんじゃね?って言う僕の主観も入ってますが…
とある日、午前3時頃。駒ヶ岳山頂。
───吹き抜ける風が、袖を揺らす。焦げ茶色の髪がたなびく。
登山客にしてはやけに軽装で、日本刀を腰に引っ提げた男がそこに立っていた。
『現在、駒ヶ岳全域に大量の悪魔が出現している。発生源は不明。悪魔の数、100を越える大軍勢。麓に被害を広げない為、1級以上の退魔師は即刻駒ヶ岳に集結せよ。悪魔の戦闘力はいずれも2級以下と想定される。繰り返す───』
「んだよ、それなら俺来る意味なかったか?」
通信機から聞こえる前線本部の通信。大量に居るとしても2級以下ならどうってことは無いだろう。集まっているのは1級以上だ。負けるはずが無い。かと言って帰るのも忍びない。さて、どうしたものか。
「…ま、いっか。悪魔はいずれにせよ全部殺すんだ。殺す数が少し増えるだけだ」
義手を外し、背負う。すると腕から白いモヤがいつものように漏れ出てくる。
「神威、『発動』」
そして、モヤが右腕の形に固定される。腰に差している二本の刀を抜き、両腕を程よく脱力する。無の構え。予測不能にして、如何なる戦場においても対応出来る実践特化の構え。
人型、獣型、魚、鳥、植物まで、様々な異形がこちらに気付き、襲いかかる。悪魔の波。それを彼は、特級退魔師『伊藤剛一』が恐れる事は無い。
「深川神宮、特級の『燈籠』。いざ参る」
和服が翻り、草履が地面を踏みしめる。
前方から順に3体。人、犬、人。
犬が早いので先に飛びかかってくる、のを利用して前に切り裂き、頭から真っ二つにする。その勢いのまま突っ込んでくる2体の人型の胴をすれ違いざまに右の刀で切り裂き上げ、一回転して同じようにもう一体も切り上げる。そして振り向きざまに首を刎ねて息の根を止める。
右から向かってくる樹木には左義手の拳を喰らわせ横に倒し、天斬で急所であろう場所をメッタ刺しにする。
空から狙って来る鳥には持っている刀を投げて突き刺し、落ちてきたら刀を鳥から抜いて首を断つ。
飛んでくる呪力弾を刀でいなし、様々な呪術を躱し、次々と切り刻んでいく。
四方八方。空から地面から、前から後ろから右から左。駒ヶ岳にいる全ての悪魔が伊藤を脅威として襲いかかる。それを伊藤は殴り、蹴り、刺し、投げ、斬る。積み重なる悪魔の死体。悪魔の体液が伊藤の服を汚していく。
死屍累々、しかし跳梁は跋扈する。
空飛ぶ魚が、地を這う異形が。一斉に伊藤を見ている。
さながら台風の様に暴れる彼を2級以下の退魔師は呆然と眺めている。
1級退魔師は各個撃破しながら、特級の強さに舌を巻く。
これこそが特級。
これこそが燈籠。
悪魔に陰るこの世界に道筋を示す光。
「───行くぜ?終幕としようか」
そして、その一言ともに伊藤の右腕が弓に形を変える。伊藤の背丈と同じだけある巨大な強弓。それを見た1級退魔師達は一斉に2級以下に退避命令を下していく。知っている人間は知っている。伊藤の虎の子。数多の悪魔を屠ってきた、伊藤が特級たる由縁を。悪魔達は生命の危険を感じ、恐れおののき、逃げ惑う。
『天におわしまする神よ。汝の力賜りて、撃滅の矢を放たん。』「さあ、吹き飛びやがれ!!!!!」
彼がそれを逃がすわけが無い。
矢が装填された弓は大きくしなり、荒れ狂う暴風を伴って輝きだす。
魔を祓う必殺の一撃、その名は
「『天撃』ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
一閃。
放たれた矢が着弾した瞬間、魑魅魍魎は一条の光の前に消え失せた。
1人地に立ち、周囲を見渡す。
生き残った悪魔は居ないか、巻き込まれた人間はいないか。
ふと殺気を感じ刀を背後に向ける。すると生き残りの悪魔が飛びかかって来たようで刀に刺さり息絶える。
遠く離れた所に退去した退魔師は更地になった場所で返り血を浴びながら堂々たる立ち姿でそこに居る伊藤に思わず呟く。
「ば…化け物…」
伊藤の耳には入らないだろう。そしてその退魔師がそう呟いてしまうのも仕方ない。
圧倒的な強さ。おおよそ人とは思えない強大な力。幾ら神威があるとは言え通常はこんな多数いる悪魔にたった1人で立ち向かおうなどとは思わない。
悪魔の波に呑まれ体を貪られるのがオチだ。
それを一切恐怖を感じることの無い表情で、ただ敵の息の根を止める躊躇いのない動きで片付けていく。
「…ふーっ、生き残りは、いなさそうだな。任務完了っと」
刀を腰の鞘にしまい、背負っていた右の義手を神威を解除してから装着する。そして耳に付けた通信機をONにして前線本部に繋ぎ、事態の収束を報告する。
「こちら燈籠。見りゃわかるとは思うが悪魔は全部片付けた。後処理は任せていいか?…あいよ、後処理任せて悪ぃな。うい、おつかれさん」
ピッと通信機を切り、下山する。
特級退魔師、伊藤剛一。
これは彼が悪魔100体斬りの偉業を成し遂げた時の話である。
とある日、午前3時頃。駒ヶ岳山頂。
───吹き抜ける風が、袖を揺らす。焦げ茶色の髪がたなびく。
登山客にしてはやけに軽装で、日本刀を腰に引っ提げた男がそこに立っていた。
『現在、駒ヶ岳全域に大量の悪魔が出現している。発生源は不明。悪魔の数、100を越える大軍勢。麓に被害を広げない為、1級以上の退魔師は即刻駒ヶ岳に集結せよ。悪魔の戦闘力はいずれも2級以下と想定される。繰り返す───』
「んだよ、それなら俺来る意味なかったか?」
通信機から聞こえる前線本部の通信。大量に居るとしても2級以下ならどうってことは無いだろう。集まっているのは1級以上だ。負けるはずが無い。かと言って帰るのも忍びない。さて、どうしたものか。
「…ま、いっか。悪魔はいずれにせよ全部殺すんだ。殺す数が少し増えるだけだ」
義手を外し、背負う。すると腕から白いモヤがいつものように漏れ出てくる。
「神威、『発動』」
そして、モヤが右腕の形に固定される。腰に差している二本の刀を抜き、両腕を程よく脱力する。無の構え。予測不能にして、如何なる戦場においても対応出来る実践特化の構え。
人型、獣型、魚、鳥、植物まで、様々な異形がこちらに気付き、襲いかかる。悪魔の波。それを彼は、特級退魔師『伊藤剛一』が恐れる事は無い。
「深川神宮、特級の『燈籠』。いざ参る」
和服が翻り、草履が地面を踏みしめる。
前方から順に3体。人、犬、人。
犬が早いので先に飛びかかってくる、のを利用して前に切り裂き、頭から真っ二つにする。その勢いのまま突っ込んでくる2体の人型の胴をすれ違いざまに右の刀で切り裂き上げ、一回転して同じようにもう一体も切り上げる。そして振り向きざまに首を刎ねて息の根を止める。
右から向かってくる樹木には左義手の拳を喰らわせ横に倒し、天斬で急所であろう場所をメッタ刺しにする。
空から狙って来る鳥には持っている刀を投げて突き刺し、落ちてきたら刀を鳥から抜いて首を断つ。
飛んでくる呪力弾を刀でいなし、様々な呪術を躱し、次々と切り刻んでいく。
四方八方。空から地面から、前から後ろから右から左。駒ヶ岳にいる全ての悪魔が伊藤を脅威として襲いかかる。それを伊藤は殴り、蹴り、刺し、投げ、斬る。積み重なる悪魔の死体。悪魔の体液が伊藤の服を汚していく。
死屍累々、しかし跳梁は跋扈する。
空飛ぶ魚が、地を這う異形が。一斉に伊藤を見ている。
さながら台風の様に暴れる彼を2級以下の退魔師は呆然と眺めている。
1級退魔師は各個撃破しながら、特級の強さに舌を巻く。
これこそが特級。
これこそが燈籠。
悪魔に陰るこの世界に道筋を示す光。
「───行くぜ?終幕としようか」
そして、その一言ともに伊藤の右腕が弓に形を変える。伊藤の背丈と同じだけある巨大な強弓。それを見た1級退魔師達は一斉に2級以下に退避命令を下していく。知っている人間は知っている。伊藤の虎の子。数多の悪魔を屠ってきた、伊藤が特級たる由縁を。悪魔達は生命の危険を感じ、恐れおののき、逃げ惑う。
『天におわしまする神よ。汝の力賜りて、撃滅の矢を放たん。』「さあ、吹き飛びやがれ!!!!!」
彼がそれを逃がすわけが無い。
矢が装填された弓は大きくしなり、荒れ狂う暴風を伴って輝きだす。
魔を祓う必殺の一撃、その名は
「『天撃』ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
一閃。
放たれた矢が着弾した瞬間、魑魅魍魎は一条の光の前に消え失せた。
1人地に立ち、周囲を見渡す。
生き残った悪魔は居ないか、巻き込まれた人間はいないか。
ふと殺気を感じ刀を背後に向ける。すると生き残りの悪魔が飛びかかって来たようで刀に刺さり息絶える。
遠く離れた所に退去した退魔師は更地になった場所で返り血を浴びながら堂々たる立ち姿でそこに居る伊藤に思わず呟く。
「ば…化け物…」
伊藤の耳には入らないだろう。そしてその退魔師がそう呟いてしまうのも仕方ない。
圧倒的な強さ。おおよそ人とは思えない強大な力。幾ら神威があるとは言え通常はこんな多数いる悪魔にたった1人で立ち向かおうなどとは思わない。
悪魔の波に呑まれ体を貪られるのがオチだ。
それを一切恐怖を感じることの無い表情で、ただ敵の息の根を止める躊躇いのない動きで片付けていく。
「…ふーっ、生き残りは、いなさそうだな。任務完了っと」
刀を腰の鞘にしまい、背負っていた右の義手を神威を解除してから装着する。そして耳に付けた通信機をONにして前線本部に繋ぎ、事態の収束を報告する。
「こちら燈籠。見りゃわかるとは思うが悪魔は全部片付けた。後処理は任せていいか?…あいよ、後処理任せて悪ぃな。うい、おつかれさん」
ピッと通信機を切り、下山する。
特級退魔師、伊藤剛一。
これは彼が悪魔100体斬りの偉業を成し遂げた時の話である。
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塩
塩焼きさん (7hbrtokn)2020/8/5 17:27 (No.50334)削除〜イベント告知〜
8/8〜8/9まで海イベント『夏だ!!海だ!!水着だ!!Sea in Summer!〜ひと夏の海2020〜』を開催します。
毎年、退魔師のOBであるとある女社長様から、労いの為、プライベートビーチに近い海で2日間海水浴を楽しめる日となっています。
戦闘は基本的には全面禁止、悪魔(モブ)を狩ったり、ビーチバレー等のスポーツ、人命救助、魚を獲る等に多少の神威の利用は目を瞑りますが…
それ以上の事をしたら、強制的に女社長様からのペナルティーを受けて頂きます。
こちらでいくつか貸し出し物や経営してる海の家もございますので、マナーを守って使用して下さいね?
勿論、恋人やご家族、ご友人を連れて来て下さって構いませんので、楽しんで下さい。
ペナルティーの一つとして砂に埋められてアート対象となり、踏まれたりしても文句を言わせないと言う物もあります。
ネタとなります故、芸人の方々はわざとしないようにお願いします。
※アコヤガイ様のお気に入りの海です。暴れたら怒られますので、気を付けましょう。
8/8〜8/9まで海イベント『夏だ!!海だ!!水着だ!!Sea in Summer!〜ひと夏の海2020〜』を開催します。
毎年、退魔師のOBであるとある女社長様から、労いの為、プライベートビーチに近い海で2日間海水浴を楽しめる日となっています。
戦闘は基本的には全面禁止、悪魔(モブ)を狩ったり、ビーチバレー等のスポーツ、人命救助、魚を獲る等に多少の神威の利用は目を瞑りますが…
それ以上の事をしたら、強制的に女社長様からのペナルティーを受けて頂きます。
こちらでいくつか貸し出し物や経営してる海の家もございますので、マナーを守って使用して下さいね?
勿論、恋人やご家族、ご友人を連れて来て下さって構いませんので、楽しんで下さい。
ペナルティーの一つとして砂に埋められてアート対象となり、踏まれたりしても文句を言わせないと言う物もあります。
ネタとなります故、芸人の方々はわざとしないようにお願いします。
※アコヤガイ様のお気に入りの海です。暴れたら怒られますので、気を付けましょう。

塩
塩焼きさん (7hbrtokn)2020/8/8 17:57削除女社長さん(退魔師OB)の設定だよ♡
名前 :海原 船(うなばら せん)
性別 :女性
年齢 :28
職業:民間人・海宝丸の船長兼、海の家オーナー
性格:豪快かつ、男らしさのある海の女なイメージである。因みに優しいので釣り等々も教えてくれるという気前の良さもあるそうだ。
容姿:画像参照。身長165センチ。胸はCカップ
sv:「おう、アタシがこの船。海宝丸の船長兼海の家オーナーの海原、海原 船だ!宜しくな!」
「あっはっはっ!!面白いなぁ?兄ちゃん達!良いね、お前達の気前の良さにはアタシも答えてやらなきゃねぇ!」
「嬢ちゃん達にはサービスの一つでもするかねぇ〜?若い子は居るだけで華になるもんさ。」
「ウチで喧嘩はご法度にしていてね。喧嘩するなら外でやりな。________言う事の聞けない馬鹿はアタシは嫌いでね」
備考:海イベント『夏だ!!海だ!!水着だ!!Sea in Summer!〜ひと夏の海2020〜』の限定キャラ。
元退魔師のお姉さん。今は漁船の船長等をしており、海の家等を経営する海に関する会社の女社長でもある。
因みに契約が切れてないので少しだけだが位置把握の神威、身体強化の神威を使用可能。
名前 :海原 船(うなばら せん)
性別 :女性
年齢 :28
職業:民間人・海宝丸の船長兼、海の家オーナー
性格:豪快かつ、男らしさのある海の女なイメージである。因みに優しいので釣り等々も教えてくれるという気前の良さもあるそうだ。
容姿:画像参照。身長165センチ。胸はCカップ
sv:「おう、アタシがこの船。海宝丸の船長兼海の家オーナーの海原、海原 船だ!宜しくな!」
「あっはっはっ!!面白いなぁ?兄ちゃん達!良いね、お前達の気前の良さにはアタシも答えてやらなきゃねぇ!」
「嬢ちゃん達にはサービスの一つでもするかねぇ〜?若い子は居るだけで華になるもんさ。」
「ウチで喧嘩はご法度にしていてね。喧嘩するなら外でやりな。________言う事の聞けない馬鹿はアタシは嫌いでね」
備考:海イベント『夏だ!!海だ!!水着だ!!Sea in Summer!〜ひと夏の海2020〜』の限定キャラ。
元退魔師のお姉さん。今は漁船の船長等をしており、海の家等を経営する海に関する会社の女社長でもある。
因みに契約が切れてないので少しだけだが位置把握の神威、身体強化の神威を使用可能。

イメージです。
塩
塩焼きさん (7hbrtokn)2020/8/8 22:31削除男性陣向けペナルティー
1:アコヤガイちゃんの使い(巨大アコヤガイ)に頭をパクりんちょ(5ロル間挟まれる)
2:砂浜に埋められてアートにされる(5ロル間埋められます)(好きなポージング等はしても可)
3:海宝丸の船頭にて男子同士(相手は指名可。無ければぬいぬいを犠牲にするも良し。(ぬいぬいの場合は男を指名しなきゃなりません))でタイタニックしてもらって撮影
4:海の家でコスプレ(指定が無ければ女装)をして2時間(5ロル間)バイト(お給料は1時間500円換算)
5:次のペナルティーが2倍(ロル換算が2倍、あるいはプラス1)にされる
6:愛を叫んでもらう(ぬいぬいの場合は優先的に今福ちゃんへの愛を叫ぶ事とする。その他は恋人がいたらその人への愛を叫ぶ事とする)
7:恥ずかしい秘密を一つ暴露
女性専用向けペナルティー
1:アコヤガイちゃんの使い(巨大アコヤガイ)に頭をパクりんちょ(5ロル間挟まれる)
2:砂浜に埋められてアートにされる(5ロル間埋められます)(好きなポージング等はしても可)
3:一発ギャグ(芸でも可)をする。あるいはストッキング相撲をする。
4:海の家でコスプレ(指定が無ければバニー)をして2時間(5ロル間)バイト(お給料は1時間500円換算)
5:次のペナルティーが2倍(ロル換算が2倍、あるいはプラス1)にされる
6:愛を叫んでもらう(今福ちゃんの場合は優先的にぬいぬいへの愛を叫ぶ事とする。その他は恋人がいたらその人への愛を叫ぶ事とする)
7:恥ずかしい秘密を一つ暴露
1:アコヤガイちゃんの使い(巨大アコヤガイ)に頭をパクりんちょ(5ロル間挟まれる)
2:砂浜に埋められてアートにされる(5ロル間埋められます)(好きなポージング等はしても可)
3:海宝丸の船頭にて男子同士(相手は指名可。無ければぬいぬいを犠牲にするも良し。(ぬいぬいの場合は男を指名しなきゃなりません))でタイタニックしてもらって撮影
4:海の家でコスプレ(指定が無ければ女装)をして2時間(5ロル間)バイト(お給料は1時間500円換算)
5:次のペナルティーが2倍(ロル換算が2倍、あるいはプラス1)にされる
6:愛を叫んでもらう(ぬいぬいの場合は優先的に今福ちゃんへの愛を叫ぶ事とする。その他は恋人がいたらその人への愛を叫ぶ事とする)
7:恥ずかしい秘密を一つ暴露
女性専用向けペナルティー
1:アコヤガイちゃんの使い(巨大アコヤガイ)に頭をパクりんちょ(5ロル間挟まれる)
2:砂浜に埋められてアートにされる(5ロル間埋められます)(好きなポージング等はしても可)
3:一発ギャグ(芸でも可)をする。あるいはストッキング相撲をする。
4:海の家でコスプレ(指定が無ければバニー)をして2時間(5ロル間)バイト(お給料は1時間500円換算)
5:次のペナルティーが2倍(ロル換算が2倍、あるいはプラス1)にされる
6:愛を叫んでもらう(今福ちゃんの場合は優先的にぬいぬいへの愛を叫ぶ事とする。その他は恋人がいたらその人への愛を叫ぶ事とする)
7:恥ずかしい秘密を一つ暴露
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塩
塩焼きさん (7hbrtokn)2020/8/7 18:32 (No.50518)削除花屋敷ちゃんの退魔師衣装です。
何時なるかはシークレットになってます♡
何時なるかはシークレットになってます♡

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名
名無さん (7gfrhh99)2020/8/7 01:35 (No.50442)削除某イベント後の雨月くんと頭です

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2
25時さん (7gco3nsr)2020/8/6 18:39 (No.50419)伊藤くんの義手です。大体こんなイメージ

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名
名無さん (7gfrhh99)2020/8/6 00:54 (No.50390)削除特級を描きたかった(切腹)

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霜
霜降さん (7kr6agfq)2020/8/6 00:27 (No.50384)削除民間対悪魔組織『シーカーズ』
明神夜凪を所長とする民間退魔師による対悪魔組織。表向きは猫探しからボディーガードまで幅広く活動する何でも屋だが、裏の顔は悪魔退治を生業とする組織。とはいえ、慈善事業ではないためちゃんと料金は発生する。
具体的な値段は三級悪魔は約五万、二級は十万、一級は三十万、特級は百万、天降りは要相談といった感じ。
呪術師は基本的には十万だが場合によっては値上がりすることも。
悪魔退治を依頼する場合はとあるキーワードを言う必要がある。
明神夜凪を所長とする民間退魔師による対悪魔組織。表向きは猫探しからボディーガードまで幅広く活動する何でも屋だが、裏の顔は悪魔退治を生業とする組織。とはいえ、慈善事業ではないためちゃんと料金は発生する。
具体的な値段は三級悪魔は約五万、二級は十万、一級は三十万、特級は百万、天降りは要相談といった感じ。
呪術師は基本的には十万だが場合によっては値上がりすることも。
悪魔退治を依頼する場合はとあるキーワードを言う必要がある。
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邪
邪見さん (7gsvpbuf)2020/8/1 21:08 (No.50017)削除いつかやりてーって思ってたこと
背景画像はマジ悩んだ結果これ、ホント難しいな
背景画像はマジ悩んだ結果これ、ホント難しいな




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塩
塩焼きさん (7hbrtokn)2020/7/27 21:00 (No.49671)削除影とかつけ忘れてたので再掲です。
火緒さんのところのレオ君描けたので上げておきます。
解釈違いならごめんなさい!(腹切り)
火緒さんのところのレオ君描けたので上げておきます。
解釈違いならごめんなさい!(腹切り)

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