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25時さん (8f20z02k)2022/10/14 15:18 (No.100020)削除
シャングリラの非公式解説サイトです。よろしければどうぞー
https://shankaijinja.1web.jp/
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夜神月さん (8b4zwmci)2022/9/20 03:45 (No.99245)削除
生きてたらという妄想のやつ

名前 伊月 流雨(いつき るる)

性別 女

種族 魔人と人間のハーフ

年齢 享年0歳(生きていたら27)

容姿 身長160cm。黒い瞳に、茶髪のポニーテール。両耳にピアスが開けてある。胸はほとんど無く、コンプレックスになっている

性格 とにかく明るくてノリと良く、面倒見のいいしっかりとした性格。普段はダメそうとまで言われているが、メリハリがちゃんとしている。ブラコンで弟が大好き。弟達のBLや、弟達が誰かに可愛がられていたりを妄想するのが趣味。

備考 六道奏雲、雪吹の異父姉弟。妊娠中の母親が悪魔に殺害され、その体をまた別の悪魔の雪華が乗っ取った事により、呪力によって死産となった。六道兄弟に存在は知らされている模様。もし、流雨が生存していたのであれば、六道兄弟が人生において後悔する回数も少しは減っていたのかもしれない。

sv「私は流雨。奏雲と雪吹と同じ、半魔人ってやつよ。まぁ…あんまりいい事ないけど」「雪吹!奏雲!うるさい!喧嘩なら外で……いや、やっぱ続けて?」「雪吹、この綺麗な大人のお姉さん知り合い?大人のお姉さんと何か関係あるの?まさか教育に悪い関係じゃ…えっ、主人!?これはこれは…いつも弟がお世話になってます…」
IROIROメーカー様より
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饅頭さん (8gahtyny)2022/9/5 20:14 (No.98767)削除
思い立ったが吉日系適当に考えたやつら。
リメイクもあるよ。

冷泉 清隆(レイゼイ キヨタカ)
男・54歳・引退
何十年前もに冷泉傍流へ婿として入ってきた元連盟本部直属の退魔師。
現役の頃は1級も目指せる程度の2級だったが、婿に入って以降お家の事務的な諸々に手を出そうとした結果、退魔師に戻れなくなる程の過労体験をすることになった。
特に近年はやれ呪術師落ちだお家騒動だのゴタゴタに毛がボロボロに抜け落ちており、歳か不摂生かストレスで痛む胃と共に冷泉-連盟間の窓口の1つとして機能している。
お家が取り潰されそうで本当にまずい。

結城 弘(ユウキ ヒロ)
男・22歳・2級退魔師
2年前から烏山とよくつるんでいると言い続けている退魔師の片割れで、再設定にあたって晴れて昇級した。
また土井とも同様に仲良くしており、烏山や土井、その他面々でよく遊んだり飲みに行ったりしている。その際は彼が音頭を務めているのだが、予定の大綱を定めたっきり彼の提案が飲まれることはほぼない。
『あとからもう一回斬る神威』を用いる都合、わりと戦闘面ではクレバーっぽく振る舞うこともあるのだが、それよりもヘイト集めて貰う役の方が多い。基本的に烏山が壁にしてくる。
彼女持ち…だと思う。

簗田 由佐斗(ヤナダ ユサト)
男・20歳・2級退魔師
2年前から烏山とよくつるんでいる2号。元々有望株だったのだが今回晴れて2級へと更新された。
比較的真面目で穏やかな性格なので多分先輩方からは可愛がられていると思われ、妙齢(アラサー)の女性退魔師である水谷に師事していてもおちょくられたりしない特性を持つ。
『刀から帯みたいになんか斬れるのを延ばしてくる神威』は非常に扱いやすく、牽制からトドメまで様々な活躍をしてくれるエース。つよい。

宮城 明史(ミヤギ アキフミ)
男・22歳・3級退魔師
深川神宮所属の退魔師で、烏山や土井とつるんでいる人間の1人。
高身長高脂肪率の縦横無尽な巨漢で、多分こいつがタックルしてきたらそれだけで多少の悪魔が祓える可能性さえある。
そんなナリして武器は拳銃だが、どこぞの鉄砲退魔師集団がログボの勢いで持っている『霊力を弾丸に変換する神威』でかなり撃ってきたり、霊力の使い方を防御力的な身体強化に振って肉壁してきたりする。
烏山グループの中では食事担当で、どっか飲みに行ったときの残飯を黙々と処理し、朝ラーを習慣とする実力の持ち主。

小山 俊助(オヤマ シュンスケ)
男・19歳・3級退魔師
深川神宮所属の退魔師で、烏山や土井とつるんでいる人間の1人。
やや喧嘩っ早い性質の持ち主で、しょっちゅうからかってくる結城をぶん殴りに行く気概の持ち主。
『痛覚を麻痺させる神威』の使い手なのだがそれを活かす場面があまり見えない。
むしろ息を潜めてから急に飛びかかってくる系男子で、うっかりとり着かれたら細剣でサクサクにされる。霊力による身体強化を脚に集中しているのでノミみたいに跳ねる。
ゲーマー。
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楊貴妃さん (7oskzwxe)2022/9/2 08:40 (No.98626)削除
土御門と風景に堕ちる者



「晴明様〜、掛け布団掛けときました」
「九雲……それは投げつけた、だろ」
 ある男を、空いているソファの上に寝かせている。バッグの中を改めて、そのうちに見つかった情報は以下の通りだ。
 彼の名前はラ・ユーゼァ、漢字書くのがめんどいな。国籍欄は日本だったのでおそらく日系中国人だろう。バッグの中には生活する上で必要な物の他に、小説が何冊か入っている。
 別に持ち物に関しては何も楽しむ要素はない。面白いのは、彼は不思議な状況にある。
 髪を染めているのだろうか、それとも彼は魔人の類なんだろうか。髪色で染めていた筈の紺色の液体が髪からまるで餡掛けのように溶け出して、髪の根本にいくにつれ薄紅色の綺麗な色が露出してきている。
「呪力チェッカー起動したんだけどやっぱり反応無いなぁ、霊力の跡は確認出来たんだけど……ねぇ晴明様〜?」
「じゃあ退魔師に攻撃されたとかだろうな。じゃなきゃ説明がつかない」
「晴明様ぁ!?え、そんな簡単に言って良いんですか?」
「神様を崇めてたら気が狂うこともある。
 さ、しばらくは別室に引きこもってくれ。彼の声が聞こえた」
「はぁい」
 九雲が隠し扉っぽいところを通じて、隣の部屋に行ったと同時に欠伸に近いような声を上げる男を見る。
 目は深い紅、釣り目なのもあって美形と言われるほどはあるらしい。
「んぁあ?」
「おはようユーゼァ、私が見えるか」
 話しかけると、眠たそうな目を擦って周りを見ている。
「ん……?あああああっっっ!?何処だここ!?」
「落ち着け、決して怪しいところじゃない」
「銃器の展覧会じゃねえか!」
 とりあえず軽い紅茶でも出そうか。ミルクティーだ、誰でも飲める。
「ああ、あんがとさん。
 で、あんた誰?」
「私は土御門晴明、退魔師をやっている。一説によると、安倍晴明の直接的な子孫らしい」
「オレは信じるぜ。何せ、退魔師試験を受けた事あるからな。見て分かる」
 ____ん?いや待てよ、退魔師試験を受けた?じゃあ何で、退魔師になってない?基本日本人は、意志があって受ける筈だ。それこそ退魔師なんて最悪神様に身を投げればなれる職業だ、一応免許取っておくとか出来るはずだが。
「その顔はオレが一般人なの気にしてるんだな?勿論答えてしんぜよう、それは……あれ、オレは何で断ったんだっけ?」
「バカかね」
「バカじゃねえ!」
 きー!ってなってるし、事前に調べた花屋の評判とは何もかもな反対な話だ。目の前に彼自身が持っていた、身分証を出す。
「オレってこんな地味だったっけ!?いやいや……えっとえっと……あぁ?えっと……ダメだ、なんか中途半端にしか思い出せねえ。同級生の名前もぼんやりも浮かんでこねえし、レーベルくらいか?不思議なことに勉強してたことは割りかしハッキリしてんだけど」
「では……通称『資本論』を書き資本主義の矛盾を指摘した人物を答えよ」
「カール・マルクス。原題は『資本論 経済学批判』だろ」
「Excellent!」
 はて、誉めてしまった。それ自体は別に構わない上にどうなっているかはある程度理解した。
「しっかり復習してたんだぜ、へへっ」
「なるほど。つまり、自分の人間関係の事が何故か忘れてしまっている状態か。辛いな」
「オレのコミュ力なら大丈夫さ。でも困ったな、お家まで帰れてもバ先にどう伝えよっかな〜」
 もうどうやってその状態で過ごすかなんて考えている……なんて行動力だ。最早彼の動きに敬意を覚えながらも、ワインの瓶を空けて飲もうと立ち上がると内線で電話が来る。
「もしもし、土御門だが」
《此方はフロントです。映画風の隠し部屋の使い心地はいかがですか?》
「設備に不備も無ければ、備えの飲食料も素晴らしい。私に向かい丁寧な対応をしてるというのを聞いて胸が痛む、プロフェッショナルに恥じぬ品位を保たねばと気が引き締まる思いだよ」
《そのようなご感想を頂けるほどでしたか、それは大変誇りに思います。ですが、その評価を返上しなければならないでしょう。今、退魔師か呪術師と思われる集団に閉まってあるイベントホールからですが其方に向かっています》
「なんだって?」
 フロントの話はこうだ。
 時間で言えばユーゼァが目覚める数分前、和服の集団が入ってきた。無論、引き返す様には伝えたが連盟の指示があったと紙を出されたとあっては下がるしかない。
 守秘義務も含め誰が連絡したかも知らされないままだが、国家公務員を引き止めるとどんなお咎めを貰うか分かる訳もなく。おそらく、イベントホールやその他個々の近くを通る廊下にも異常は見られなかったため狙いは私達かも、という事だ。
(問題はユーゼァか、それとも私自身か。九雲は唯の召使だ、何か能力があるわけでもない)
「分かった、どんなものを持ってた?」
《退魔用のお札ですとか、刀。遠距離武器は持ってないですが、暗具は持ち合わせてる可能性は高いかと。
 オーナーも今掛け合ってるそうですが、多分引き上げさせるまでには間に合いません。カメラで確認したところ概ね十五分程度で其方に到着するでしょう……此処、第七帝国ホテルもコンチネンタル・ホテル同様聖域としてくれる組織があると、嬉しいのですが。オーナーは迎撃及び可能であれば殲滅を希望されてます》
 いいのか、退魔師同士の撃ち合いはかなり問題になるぞ?答えに戸惑う私をよそに、フロントは話を続ける。
《出口を見て左側に大きな配電盤があります、そこにカメラとある場所をお切りください。そうすれば、記録は残りません。死体処理のプロフェッショナルも用意致します。
 退魔師業界の事は存じ上げませんが……私達のお客様は貴方ですよ、晴明様。私達で守れぬのであれば、せめて思い切り暴れられるフィールドを用意するまで》
「____恩に着る」
《そろそろご準備の方を……パーティの開幕です》
「しっかり感想は言うさ。じゃ」
《ええ》
 電話を戻して整理する。
 要はあいつらが来るまでの間に、武器を用意して迎撃。装備も必要だが、近接戦が予想される。
「クグモ、配電盤落としちゃいますよ」
 召使が優秀すぎるな。
「オイオイ、今から此処って」
「戦場になるな。隠れてろ、俺の問題だか____」
 薄紅色の髪をした男は、既に武器を取っている。呆気に取られる前に、俺も武器を取る。
「お前何するつもりだ?」
「戦うつもり、だってお前一人じゃ無理だろ?けど、クグモちゃんを戦わせるわけにもいかない」
「失礼なーっ!」
 とてとて、とやってくる。
「クグモはちゃんと戦えますっ!」
「こう言う時にはイケメンコンビに任せな。ほら、俺はもう7発入れたぜ」
 ハンドルを引いて準備完了して……勝手にショットガン持ってる。音は4回しか聞こえてない。
「ヘキサリロードってやつだな。ショットシェルを6つ持って、3回で入れる。残りの一発は普通に入れる。
 まだ実感湧かないけど、武器と退魔師は密接に関わってるって習ったみたいだ。例えば、室内戦ではショットガンが有利で悪魔を至近距離で一撃で破壊するとかね」
「でも相手は和服の軍団だ、ショットガンである必要性は」
「あるね。和服はその構造上、ゆとりがかなり有る。装飾が少ない巫女服なら尚更で、下着も着ないところもあるそうだ。その間に防弾チョッキぐらいは入ってておかしくない。
 お前自分で言ってたろ、安倍晴明の子孫だって。なら、戦い方をアップデートしたならそれも知られてなかったらおかしいし、対峙するなら尚更だ。それに神威で防御のやつあったらどうするだ?下級でも、パラベラム弾なら止められるって話じゃね」
 なるほどな、こいつ本気だ。防弾ベストも着てるし、サブアームも要求してる。
「FN57、こいつを持ってけ。こいつがP90のサイドアーム用に考えられたやつだ、ボディアーマーを貫通出来る火力は持っている」
 んじゃマガジンは5個借りると言いぱぱっと必要数を装備して、用意は出来てるようだ。
「クグモはどうすればいいですかっ、待ってるんですか?」
「頼めるか、此処に押し入ってきたら頼む」
「わっかりましたー!」
 では銃の扱いを知ってるらしい、記憶喪失君と一緒に行こう。
「いってらっしゃいませー!」
「行ってくる」
 手を振って外を出ると、扉が自動で閉まる。
 さあ、楽しもうか。暖かい色の非常灯が照らす中、敵をゆっくり探す。

 身を隠すと、足音が聞こえてくる。
 硬い音はそこまでしないが不自然な音、と言えば礼式か。草履でも履いているのかもしれない。
「室内戦では部が悪いな」
「何を言う、神に背くような者など恐るに足りん。あのお淑やかな妙高様の指示なのだ、余程邪悪な奴であることには変わりない」
 好き勝手言ってくれちゃってまあ。
 たしかに強力な術を発動出来るようにゆっくり組み上げる事はできるが、神の力ではないから確かに問題がある。それで一級だの名誉回復だのってなったら御三家はともかく他の弱小なら、怒り心頭だろうな。
 欠伸をする暇もないので困っていると、ゆっくり一人がこっちへ歩いて来た。一人か、では出るのは待とう。
「そっちには居ないか」
「小賢しい、こちらの策には気付いているのか」
「まこと憎らしき。では次へ」
 ____音が鳴り始める。
 ヴィヴァルディの四季か……春の第一楽章。
「おちょくりおってからに!」
「落ち着け、敵に位置を悟られる」
「もうバレてる」
 相手が何か反応をしようと向く前には、ハンドガンが火を噴いている。胴体に向かって撃てば抑えながら倒れるし、しっかり狙えば頭を貫かれたものはラブドールのような無機質さを伴って倒れ伏す。
 神威か何かを発動させる前に全員潰そうと思ったがそうは行かないようだ。霊力弾みたいなの飛んできてるし、何より札で瞬間火炎弾は何よりも危ないから撃ち落としつつ接近する。
「愚かなり土御門」
「ロートルが言うか」
 正拳突きを内側から裏拳で飛ばし、反動を利用した蹴りはハンドガンで撃って脅して止めて開いた手でショットガンを持って片手でぶっ放す。肉となって吹っ飛んだ元退魔師みたいな何かを蹴ってどかして、もう一人の方も散弾でこの世から引き剥がす。
 三人同時に次は襲いかかってくるが、いきなり刀を縦に振ってくるやつが前に出てきた。銃身を斬られたらたまったものではない、ストック部分で受け止めると刀身が見事にめり込んでいる。残り二人は遠距離攻撃の準備をしてる上、多分銃弾と違ってしっかりこちらを狙ってくる筈だ。目の前のやつの鳩尾に一発撃って蹲るような形にして、飛んできた霊力弾をそいつで受け止めながら後ろを拳銃で撃ちながら倒す。
 一人はまだ息があるようだが、盾としての価値を成さなくなった死体から刀身が埋まっている刀を引き剥がして頭に二発撃ってしっかり殺してから虫の息である最後の一人を捕まえる。
「ひ、ひぃ!悪魔め!日本に巣食う害虫め!」
「最低な言い分だな。だがどうでも良ろしい、万力代わりになってくれ」
 そいつの命乞いを聞く暇がないので、刀にこいつの頭をぶち込み頭蓋骨と肉で刀身を挟む。その状態でショットガンに力を入れて、引っこ抜く。てこの原理が必要な程とはかなり太刀筋が良かったのだろう、敵ながらあっぱれだが目を見開き涙を流しながらシュールな刀の刺さり方してる奴には哀悼のお気持ちくらいは持っておこう。
 で、いつのまにか逸れてユーゼァはどうなっているんだと思い見ると一階上で元気にキル数を稼いでいるようだ。下に死体の山が積み重なっているのを見る限り、かなり殺したとみえる。
「大丈夫かー?」
「ああなんとかー!よいしょっと」
 2階の通路の柵から、棚を伝って降りてくる。なんとも器用。
「そっちにはかなりの手練れが来てたんだな、流石は晴明!どーやらプロには磨きがかかったな?」
「やってる事は同族殺しだがな。で、手練れって言うにはお前が殺したのは?」
「若い奴らばっかりだ。張り合いがない事は助かるけどさ、全員銃口向けたら怯えてやがってな。殺しに来てる時点で、こっちも必要なもので迎え撃つ必要があるから容赦してらんないんだ。
 ……女子はみんな可愛い子ばっかりだったなあ」
 うつつを抜かしている場合ではないが、なるほどそうなら狙いは俺か。髪色が異常な状態で変わるようなことがあった隣の男に何かあるもんだと思っていたが、なら話は早い。
「んでオレは後何すりゃいい?」
「一回隠れよう」
 パッと障害物に隠れると、壁に何かが当たる音がする。銃弾ではないようだ、当たり前だが。
「そこにいるんだろう!出てこい!」
「ノコノコ出てきたら撃たれるからそれはごめんだ、で何のようだ」
「ラ・ユーゼァの引き渡しを要求する。それが出来ない場合はお前の扱いは呪術師として、殺す様に指令を受けてる」
「逆に聞こう、何処から出てる?」
 霊力弾がもう一発こっち側の壁にぶつかる。
 どうやら発言権はあるようでないらしいが、余裕の範囲だ。口を開き続ける。
「へぇ、随分と不平等じゃねーの。人襲っておいて理由は教えないとか、死んだ時の恐怖だけなら倍増だ。ふざけんなっつーの!」
「お前が殺したお嬢様の姉君はどんなに怯えてたかも知らぬ癖に」
「知らねーよそんなやつ!」
 ▽敵の 攻撃が 苛烈に なった!
 ってふざけ倒す位には丁度良い感じの攻撃頻度になっている。この石で出来た壁普通にぶっ壊れそうだ。
 相手の攻撃があまりにも強いものだから、どうしたものかと悩んでいるうちに隣から銃声が聞こえてくる。
「あのクソアマぶっ殺してやる!」
「落ち着け」
 そして悲しいかな、弾が全然当たってない。
 弾が一定の場所で止まりそのまま垂直落下。なんと言うことだろう、隣の男はしっかり数発狙って撃った筈だ。やっぱり何かあの巫女は仕込んでる。
 よく観察してみると、札が数十枚に渡って展開されている。なるほどそうか、あれを燃やさないと多分物理攻撃は効かない。というか揉み消されるのか、そんな神威が存在出来るのが不思議なほどだ。
「すまない、ショットガン用の弾取ってきてくれないか。ドラゴンブレス弾、九雲に頼め」
「ドラゴンなんとか弾だな!分かった!」
 絶対大丈夫じゃないが、仕方あるまい。
 仕方あるまい、目隠しついでに強いものを出そう。
「策があるか、下郎?」
「見せてない策ばかりだ」
 隠れている間に、拳銃を取り出す。
 深緑の拳銃、ロングスライドは奥の光だけでは物足りぬと輪郭すら目で捉えるには不明のまま。
 よし、行くぞ。
「パンツァーファウスト・マグナム!」
 引き金を引いて、弾を発射する。
 銃弾は止まって当然だが、止まるという事は何かに触れる。霊力?呪力?どっちにしても、抑止力が働く。
 それが起爆のタイミングだ。棚の隙間、柵や窓の隙間から爆風が流れ込んでくるのを確認して奥の通路へ引き返す。
 濃いブルーライトが照らす道を柱を伝わず走り抜ける。パンツァーファウスト・マグナムはあと6発か、強気に来られたら困るな。あの爆発がダメージを受けずに流せると分かった以上は、そう長くは警戒するまい。一応、ショットガンはリロードを入れて……目眩しになるのか?
 足音が聞こえてくるか、ならもう逃げるのはやめだ。隠れて、問答でも興じる他あるまい。
「何処へ行った土御門!何処だ!」
「ここだ」
 座りこんで、壁をノックする。
 足音が2回か……此方を向いたな。
「これだけ殺しておいて、今更逃げおおせると思ったか!」
「あぁ?逃げるたぁどういうことだ。殺しを始めたんだ、お前も殺す。目的はあるからこうしてる」
 柱に着弾して破片が飛ぶ。目に当たらぬよう顔を覆い隠して、落ち着いたら問答を続ける。
「お前がどれだけ人を此方へ寄越そうが、確実に殺す。それが変わる瞬間なんてありはしない……そうだろう、退魔師」
「人を思えば人を殺せる、それが陰陽師の意志。神の御前で血を流す事を厭わん者が退魔師と名乗るに相応しくないと何故理解しない!」
「理解する?お前は頭に酒が入ってるのか」
 流石に呆れた。11mmを両手に持ち、目の前に出ようか____殺すまでには時間がかかる、全力で迎え撃つべきだろう。
「悪魔を騙し、魔神を斬り、人を殺す。悪を断ち正義を貫く、でなければお前は剣も神威も向けられまい。
 私が違うとは言わない。正義の反対は別の正義と言うだろう、それだ……それだ!人は闘争するものだ!人々は正義のない闘争に身をやつせないからこそ、貴族の争いで戦い続けた陰陽師は廃れ人類共通の敵を屠り続ける退魔師は栄え続けた。
 今の私は退魔師として優秀なのもあるが本質は変わるまい。必要すらあれば全てと戦う、ああ、楽しい男だとも」
 相手の怒りが、表情がブルーライトに照らされて影も表れほぼ般若の形相だ。最も、道満のことも考えれば地獄の奴らも見れるから怖くもないだろうが。
「お前が下がることは絶対にない、だが私が下がることもない……そういえば、お前は子供を連れてきているだろう?」
 後ろから微かに足音が聞こえる。
 時間稼ぎができたか、では持ったまま下がろう。
「何をやるつもりだ土御門」
「私は何もしない、アクションを起こすのは」
 横に歩けば、火花が飛び散る。
 数発音がする度に火花と12ゲージが壁にめり込み有機物も無機物も関係なく、溶かす。その中には勿論、物理耐性もあった札も燃えて守りが消えた雌の肉塊が焼ける。
 匂いを嗅げば、うーん。やはりあれだな。そう、乳牛は肉にすると少し乳臭いとも言われる。市場に出回るのは基本お肉にする為だけに生まれた……待てそこまで焼けてる?てことは!
「オレの記憶を何処へやったんだよッ!」
「____これから先、聞きたいなら殺す前に聞くべきだな」
 防御壁を張って強気に攻めてきた女は畑に撒ける立派な炭になっている。恨みつらみが重なったのか、発散のためとはいえ相当酷い状態だ。
 はて困ったものだ、子供の足音が消えたから____trrrrrrrrrrr,trrr.ああ、電話か。
「もしもし、土御門ですが」
《第七帝国ホテルオーナー、風御崎です。今話が決着したところなんだけど、退魔師連盟はどうやら何も言ってないらしいんだ。今どうなってる?》
「多分取り逃がした一名の子供以外は全員殺したと……ああ、服を少しめくってみたら防弾ベストを着てた。ショットガンを2名で2丁使用した、戦闘開始から時間は経っているから生存者は皆無だと思うが」
 なるほど派手にやったねえ。と、頷いているようだ。しかし、奥で何か話してるのを見るにそっちも何かやってそうだが。
《此方は今カメラでその逃げている子供を捕捉した。イベントホール方面へ向かっているから其方を固めておくよ。
 で、土御門くんはどうするんだい?》
「今からそっちへ向かう。出来たら挟み撃ちだ、その方がいい。死体処理の依頼も頼んだ」
《お任せあれ。では、イベントホールで落ち合おう》
 電話を切って、とりあえず落ち着いた彼に話をする。
「死体処理は後でする、出入り口は固めてあるから死体撃ちをやめてすぐ追うぞ」
「あぁ」
 彼が持っているショットジェルが、散弾銃に詰め込まれるのを待ってから向かう。

 ホールに出ると、明かりがついていた。
 巫女服の女の子が一人、ホテルの従業員に囲まれている。奥にいるラフなスーツを着てワイングラスを持っている男が一人、前に出て彼女と対面している。
「こんばんは、御嬢さん。第七帝国へようこそ、私がオーナーの風御崎だ。君は人殺しにやってきた、そうだね?」
「ち、ちがっ……ちがう!わたしは、化け物退治のために!」
 Bang!_____ああ、銃弾がホールの床に埋まってる。
「誰がバケモノだってアァ!?」
「じゃあなんでおかあさんを殺したのっ!」
 へっ、と蔑む目を向けている。
「何を言ってるんだよ?お前の母親“も”バケモノだからだよ。
 主義主張を出せば誰でも人を殺せる、お前は親族という大切なモノを奪われたからオレからも大事なモノを奪う。
 それがお前の正義だ、俺を殺す意志がそれで生まれるならな!」
 薄紅色の髪を揺らして、桜吹雪の勢いで相手を脅すユーゼァ。それを見て泣きそうになっている女の子。
「かならず殺してやる!殺してやるんだ!」
「あっそ。じゃあお前を今ここで殺す」
 拳銃の銃口が女の子の額に向けられる。
「お前を逃せば増援がオレを殺しにやってくる。なら、お前を殺すのに道理が行く。そうだろ?
 オレはオレの生存のためにお前を殺す。じゃあな、クソガキ」
「おい待て、殺すな!情報はまだ一個も引き出せて___」
「そこまで」
 引き金を引かれる瞬間に、ユーゼァの腕を掴んで上に向けたオーナー。
「邪魔すんのかよ!」
「此処はホテル、おまけに一般客も出入りするエリア。武器を持っているのは好ましくないし、殺生はもっての外だ。此処ではね」
「でもこいつを逃すと危険に晒されるのはオレだ」
 まあ、待ちたまえよ。と彼を諭すオーナー。
 彼女に声をかけて、振り向かせている。
「君の気持ちはよく分かる。だけど、退魔師というのは悪魔を殺す職業で人を傷付けるためにあるわけじゃない。
 君はあの人が悪魔に見えるかい?」
「それは……でも、お母さんはあいつのせいで」
「お母さんは人間だと知っていて彼を襲った。運悪く死んじゃった、そうだろう?」
 泣き始める女の子を諭しつつ、少し距離をとっている。
「私の立場は、お客様への安全安心かつ満足いくサービスの提供。そしてそれを円滑に行う為にお客様に暴れたり他のお客様への不快な行動を自粛してくださいとお願いしている。
 その意味は説明しなくても分かるはず。お客様同士のトラブルを避ける行動は概ねこちらのサービス向上につながるからだ。マナーを遵守する人間が欲するものを届ける、その繰り返しが有意義な発展を指すからだ。
 故にこのホテルでの暴力行為を通り越して人殺しを行おうとした輩にはそれ相応の罰を与える必要がある」
 従業員にグラスを持たせて、少しだけ前に出る。女の子が、下を向いて絶望しているのを良いことに___
 回し蹴りが彼女の頭に直撃した。そのまま吹っ飛んだ女の子は、痙攣したまま動かなくなってしまった。
「私はオーナー、責任者だ。お客様にご不便をお掛けしたなら、その原因をできれば素早く潰す必要がある。しかし今回は武装集団、ホテルのメンバーは当たり前だが基本武装はしない。だが、クソガキなら素手で仕留められる」
「流石に、お客様の要望を聞いてはくれないか」
「此処は第七帝国ホテルだ。出来る限り聞いている、その子は死んでない。拷問なら起き上がった後にやろう」
 死んでいないのかあれで。ただ、死んでいても彼は職務を全うしただけだ。場所を提供していただいてる以上は、文句一つも言えない。
 ところで、さっきから話をしていないユーゼァはどうなった。そちらの方向へ顔を向けると、彼もなにか苦しんでいた。
「大丈夫か!?」
「ああ、大丈夫、大丈夫だ。なんか、元に戻ってる気がする」
 手に持っているのは、紺色の結晶体。
 急がねば。写真を撮って、彼の肩を持つ。
「オーナー、近くの部屋を借りていいか?」
「では二階エレベーターすぐの部屋を。この女の身柄はこちらで確保し、その男が目覚めるまでに地下の死体は片付けておこう」
「頼んだ」
 カードキーを受け取って、彼を運ぶ。
 彼の髪に向かって、紺色の何かが侵食している様は中々にホラーだった。


























「その後彼は普通に目を覚まし、身分確認及び事件の概要を話して解散。というのが、今回の概要だ。九雲、すまなかったな。雑用を押し付けて」
「大丈夫ですよ〜。でも不思議ですね、魔人でもないのに退魔師部隊を動かして殺しに来るなんて」
 隠れ家でワインと葡萄ジュースで飲んでいる。
「ユーゼァさんは何か、復讐されるようなことは身に覚えがあったんでしょうか?」
「無いと言っていたな。無自覚に恨みを買ってる可能性は0ではないが……まあ、今は問題が解決した事を祝おう」
 ___私の地位もこの一件で落とすことは無かったらしい。正当防衛として認められた以上は、もう悩むところはこの事件ではないだろう。

 嫌な予感がずっと頭によぎってる、それだけは消えないが________
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ぺこさん (8ffz4nrx)2022/8/17 18:26 (No.98126)削除
とても唐突なとある日の出来事切り抜き「ばーじょん つー」

「これは ちょっと 天才美少女でも ぴんちなきがします」そう呟いた、いや堂々大きな声で少しだけ楽しそうにも見える万歳ポーズをとって話しているのは、知る人ぞ知る天才美少女(自称)。きっと何かしらの任務でやってきたのであろう廃校の廊下で何かと対面しているようだ。だがしかし、黒の剣士ばりにソロプレイヤーな彼女が今回は一人ではないようだ。彼女の後方、階段のほうでは青髪ロングのスタイルがよいお姉さんがでっかい黒い塊を蹴り飛ばしている。しかし黒い影はいくつもの手で彼女を攻撃し続けている模様でそれがせいいっぱいに見える。そしてこの桃色髪の美少女(自称)の目の前には白い霞と白い傘。「あっちは しっていましたが あなたは はじめましてですね」おそらく退魔師二人が追っていたのは黒い塊のほう。では天才美少女(しつこい)の前にいる何かは何か?いいや彼女にはわからない。攻撃が来たと思っていつものように黒い板を並べ盾にしようとすればするりとすり抜けて深手を負わされた。黒い塊のほうが大したことないせいで油断していたのもあるのだろう。閉じ込めなければと思ったころにはそれはあたりに充満していた。そして執拗に逃げの一手を拒む攻撃。じわりじわりと追い詰め閉じ込めるような慣れを感じる動きに対処が遅れた彼女は相当なピンチに立たされていた。「でも わたしは 天才なので」そういって防戦はそこそこになれた桃髪の彼女は自身の後ろに黒い板を出しその中へと後ろ蹴りで飛び跳ねて溶け込むように消える。「しかた ないですね。おとこのむすめ さんは ねらわれて いないようですし」一度休息をとろうといったところか、血液がだらだらと流れる左肩を右手で抑えている。ふぅとため息をつき今回の相方をこれでも心配しているのだろう。口に出すとはそういうことだ。「さて、あれはどうすれb」『白浪を終わります―』先の見えない黒の空間で一つ、声が増える。波のない冷めた少女の声。すーっとあたりが寒くなったように感じた。「… は???」珍しく余裕のない声を漏らした後、ただ一言発した少女の足元に崩れ落ちる。どうやって?許可がなければ入れない彼女の絶対空間。それに侵入されたことへの疑問が頭をよぎるが、体がふつふつと温かくなってくる。朧げな視界に一瞬、何か別の空間につながる光の輪を見た気がした。そして彼女は気付く。「あぁ それは ずるい ですね …。でも キンパツクソテンパヤロウ さんを これいじょうさみしくは させれないんです よ」そうかすれた声で呟いた彼女は、空間にぽつりと落ちていた一つの端末に指をかざす。「うごくと いいな でs―――」『あ――忘れてました』

後日。もし彼がいつも通り遊びに来ても、いつも通り鍵の開いた扉を開けて中に入ってきても。いるはずの少女はいないであろう。いつ来ても、何週来ても…。最初に来たときは、テレビにただ、ハイスコアをとったばかりの画面のブロックを積み上げるゲームの画面が意味深に点滅しながらついているだけ。ただそれだけ―。








して、また後日。あれから二カ月ほどたっただろうか。現実に気付いてきた彼の前には一台の端末。某ショックのようなごつごつしい丈夫そうな時計のような形。しかしその丸画面は真っ暗。「ピコン―!! やあ やあ てんさいびしょうじょ ばーじょん つーです !」明るい起動音の後に聞きなれたであろう声。愉快な8bitの音楽とともに彼女の家にいくつもある電子機器がパッと明るくなる。そしてそこに映るは…変なポーズでダブピする真顔の少女であった   
                                                                    ―つづく?
ぺこさん (8ffz4nrx)2022/8/17 19:18削除
【名前】甘裏 桃音 ばーじょんつー
【性別】女
【年齢】1???
【職業】元退魔師/謎の天才美少女AI
【容姿】メイン端末は元二級退魔師「甘裏桃音」の自宅にあるパソコン。その中に桃色のショートボブで触覚だけのばした上下スーツの紫じとめ。
【性格】まるでRPGの登場人物のように単語単語の間に空白が入っているように感じる間をとる。ご機嫌であることが多く、真顔でありながらもデータ化したことで得たエフェクトも相まってかなり感情豊か。また、かなりモンスター愛という性癖の度合いも高まった。ゲーマー気質は健在で友人の彼とは今でもゲームしてる(尚人力TASから実質TASになった模様)
【備考】元退魔師の甘裏桃音が密かに組んでいた自分の思考を学習させ育て上げたAI。意識消失寸前まで記憶を共有していたためか、何かしらの理由でデータ化しちゃった天才美少女ですと言っている。さすがに悪魔祓いはできない上に生きてもいないので契約もできない。なので退魔師は引退して六道雪吹のサポートに専念している。サポートなどと言っているが気が向いたら雑談とばしてたまにS○r○みたいなことしてみたりゲームしたりと引っ付きむし。彼から端末を受け取った人は彼女との接触ができるようになる。
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饅頭さん (89fayp0a)2022/8/17 01:16 (No.98079)削除
香川 二日目を終えて
連盟香川支部情報室
【大鳥 安和】
・支部情報室の偉い人。①の支部組織が襲われるまで通信、情報関係で頑張っていたとか。
・情報室の仕事で知ったのか、或いは何かしらの繋がりがあったのか、呪対の存在を知っており、目指していた過去があるとか。
・おかげでフィジカルがすごい。女性と侮るなかれ。

熊野一門
【鈴木】
・沢山いる鈴木の一人。今回彼を含めて四人の鈴木が派遣されていた。
・狙撃が得意なタイプの一人。

一級退魔師
【山内 豊美】
・①でひっそり最後に神威だけ出てきた人、女性。
・「霊霧で蝕む」神威。霧の中にいれば悪魔はじわじわ肌が溶けていく感じのアレする。

地を這ううどん怪物教
【立花】
・「液体を留める」神威・・・神威?
・神道系じゃないこともあって退魔師免許が貰えていない一人。
・要するに呪術師。傘音ちゃんを助けたけどかなり博打だった。

たぬき
【之鷹狸】
・これたかたぬき、とも、のだかたぬき、とも。
・2級悪魔、ある方の命を受けて今回ここに来た。たぬきを働かせて何をしていたんだろう・・・?
大鳥ちゃん見た目予想
妙子式2様より
立花ちゃん見た目予想
妙子式2様より
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饅頭さん (89fayp0a)2022/8/16 00:13 (No.98040)削除
香川、サブ的な何か一日目
・たぬき尾の男(多分)
③の山に佇んでいたたぬき達の指導者で悪魔
名を之鷹狸・・・らしい、風邪の噂。
とある人物の命を受けて今回やって来たらしいが・・・?

・湖の周りに
④の大きな湖の畔にいた幾人かの集団。
「ちょっと誰なのかと声かけてみたらその内でかわいい女の子が手を振り返してくれた」との声。
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夜神月さん (8ekt8xux)2022/7/24 16:11 (No.97119)削除
【イベント名】『人という悪魔』

【開催日】8月15日、16日。

【開催時刻】20時から0時

【開催場所】イベント部屋

【ジャンル】戦闘

【ロスト制度】あり。警告は出します。地雷を踏まなければ強制ロストは基本はありません。

【推奨のキャラ】退魔師、魔人退魔師

【概要】3月16日に起きた愛知県退魔師連盟支部襲撃事件にて、大きな爪痕を残した反日本退魔師連盟組織、陽炎、四番隊。暫く動きを見せていなかったが、8月16日に香川県退魔師支部連盟支部にて、五番隊が襲撃を仕掛けることが発覚。直ちに襲撃に備える事を推奨する。

どんな結末になっても了承できる方のみ、ご参加お待ちしております。
夜神月さん (8enkmovl)2022/7/26 14:33削除
饅頭さん作、マップです
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夜神月さん (8b4zwmci)2022/7/19 02:15 (No.96892)削除
名前 六道 龍雲(ろくどう りゅううん)

性別 男

年齢 33歳(享年)

職業 退魔師

神社 不明

階級 (元)一級

亭号 (元)雷雲

容姿 身長179cm。白髪に青い目をしており、左頬に1本傷がある。

性格 大人しくて物静かな常識人。心優しい人物ではあるが、重度の心配性に、かなり精神的に弱い。白い髪はストレスが原因。


磁界乱舞
自分に磁気を纏うことが出来、その磁力を自在に操ることが出来る。自分に物を吸い寄せたり、反発させたり。自分を介せば磁力が関係してくる事は大体出来る。自分の触れた磁力を持つ生物以外の物体にも同じ能力を与える事が出来る。

Art is an explosion
自分が触れた物を爆弾に変えることが出来、任意のタイミングで起爆することが出来る。生物は不可。物を爆弾に変えるためには数分の間、それを身に付けたり持っておく必要がある。自身も爆弾にする事が可能で、起爆すればかなりの範囲の大爆発を起こすが、死亡する。

代償(磁界乱舞)精神的な弱さ。何かあると、そこらの人間の何倍も精神的に弱る。

(Art is an explosion)重度の心配性。

備考 退魔師として優秀な成績を残しているが、自身が見逃した魔人に惚れ、結婚。相手は悪魔なので籍を入れたり、式を挙げたりはしていない。子供も2人授かり幸せな日々を送っていたが、ある日、妻の魔人が他の退魔師の手によって討伐。神威の代償もあってか、精神的に耐えきれなくなり、その翌日、自宅で首を吊って死亡。遺体は発見されていない。

sv「僕の嫁?魔人だけど。綺麗な人でしょ?」「人とか悪魔とか関係ないよ。人にも悪魔より怖い思想の人いるし。」「奏雲と雪吹。自慢の息子さ、必ず僕を超える退魔師になるよ。」
人間(男)メーカー(仮)様より
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夜神月さん (8b4zwmci)2022/6/11 00:35 (No.95572)削除
半魔人の少年の物語




先日、六道雪吹と楊熾歓の戦闘にて、六道雪吹が敗北。脳を損傷、出血多量で意識不明の重体となった。街中で戦闘をしていた為、楊熾歓が去った後、すぐに警察や退魔師が駆けつけた。様態が様態であり、人と魔人のハーフという事もあり、六道雪吹が死亡したかもしれないという噂はすぐ広まったであろう。












「おい、起きろコラ」

「……おい!起きろって!突き落とすぞ!」

揺さぶられて目が覚めると雪吹は小さな小舟の上にいた。突然の出来事ではあったが、なぜ自分がここに居るのかは即座に理解出来た。体を起こすと自分と同じ顔をした少女が向かいに座っていた。

「ん……透子?なんでここに?」

「お前がここにいるんだったらアタシも一緒だろーが」

「あ、そっか……ごめん」

小舟は川を渡っており、少しすると、ガスッとぶつかったような音と共に、小舟は陸に打ち上げられた。小舟を降り、陸に足を踏み入れると、白髪に小麦色の肌の少女が立っており、声を掛けてきた。

「久しぶり!でっかくなったな、雪吹……とその隣は?」

「そーゆーアンタは……縮んだ?あー……もう1人の俺と言いますか……双子的なのと言いますか……」

「は?変わってねーよ、双子……いたの?まぁゆっくり話そうよ。」

少女は後ろにあった木に持たれて座り、雪吹達を手招いた。

「私ここに居てずっと退屈だったんだ、面白い話聞かせてよ、丸17年分。」

「んー、まぁそうだな……まぁまず隣のコイツは……アレだ、別人格。二重人格になっちゃって……」

「待って待って待って、いきなり過ぎるって。経緯をちゃんと話してよ。」

早く皆に会いたい。そう思う気持ちもあったが、幼なじみとの5年ぶりの再開だ。まずはゆっくり自分の人生を話そう。

──────

「なんだか……すごく……破天荒な人生だね、なんか、全体的に暗いと言うか……透子ちゃんが産まれた理由も理由だし……本にしたら売れそう……」

「そりゃどーも……あんま嬉しくねーけど……」

「アタシももっとマシな理由で生まれて来たかったわ。」

「す……すいません……」

ずーんと1人、紫のオーラが出そうなくらいに暗い顔をしている雪吹に対し、透子がおおきくため息をして見せる。少女はその光景を苦笑いで見ているが、1つ、雪吹に質問を問いかけた。

「確かに全体的に暗い話だけどさ?なんやかんや、愛してくれた人は居てくれたみたいだし、それでも充分幸せなんじゃない?」

「まぁ……悪くない人生だった。」

「……でもそれでいいの?」

「どういう事?」

確かに辛い事ばかりの人生ではあったが、それを全部帳消しに出来るくらい幸せだったと思う。ほんの少しかもしれないが、自分を愛してくれる人も現れたし、友達だって出来た。幸せな瞬間なんて苦しかった時間の10分の1も無いかも知れないが、そんな事どうでも良くなるくらいには幸せだった。

「さっき話に出てきた人達は良いの?アンタの主だとか友達だとか。確かに幸せな人生だったんだなとは思う。でも悔いは無いの?」

少し間が開き、雪吹は少女から目を逸らし、顔を下に向ける。真っ赤な瞳は段々潤んでき、ポタポタと雫がこぼれ落ちる。また少し経つと口を開き、震え声で話し始めた。

「……悔いだらけだよ。まだ何も始まってないし、友達1人守れないし、先生との約束も破った、居てくれる価値があるって言ってくれた人の前から居なくなったし、何もかも……!後悔しかない……!もっと生きたかった、もっと幸せになりたかった……!」

少女はどこか、安心しきった顔で雪吹を見ていた。少女は透子の方を向き、小舟の方を指さすと「ちょっと手伝って」と一言告げた。透子はよく分かっていない様子ではあるが、頷くだろう。少女は突然、雪吹の髪のを掴み、そのまま彼を引きずって小船の方へ歩き始めた。

「痛ッ!え、何?」

「そう思うならそうすればいいじゃない?もっと幸せになってきなよ。雪吹の話、すごく変わってて私は聞いてて楽しかったけどまだ足りない。あと100年位話を貯めて出直してきなよ」

小舟までたどり着くと、少女は髪を掴んだまま、雪吹を小舟へと投げ入れた。少女は透子を手招き、両手を小舟に押し当てた。

「透子ちゃん、せーので行くよ」

「おいおいおい、待て待て。戻れんのかよ?」

「さぁ?分かんない。戻れるといいね」

「いいねってお前……まぁ、やるだけやって見るか。」

透子と少女は小舟を押し、小船が川に浮かんだ所で、透子は小舟に乗り込んだ。小舟は先程までいた陸を段々離れ始め、それを少女は見送る様な形で見ていた。雪吹は立ち上がり、目を擦ってから少女の方を見て大きな声で叫んだ。

「海月!!」

「ん?」

「ありがとう!!」

「……次はもっと幸せそうな顔で来てね」










━━━━━━━━━━気が付くと何度も見たことがある天井が見えた。深川の医務室か。全身が痛み、体が動かない。腕や腹にチューブが刺さっており、チューブは小さな袋のようなものから出ている。本当にあそこから生き延びたのか?今のは夢か?それともこれが夢なのか?体が動かない。状況があまり飲み込めない。そう考えて居ると声が聞こえてきた。

『目ェ覚めたかよ。良かったな、まだ終わってねーぞ。』

「あ……とお……こ」

『別に喋らなくていいぞ。アタシと話すなら喋らなくてもいいだろ。というか喋れねーだろ?舌も麻痺してるからな。』

……俺らは生きてるのか?何故生きてる?

『何故ってお前、運が良かっただけだ。人間脳みその一部が無くなっても別に死なねー事もある。額からコメカミ辺りまでの脳なら致命的な部分がイカれてねーのよ。無くなった部分の機能は無くなるだろうが、アタシらは人間じゃないだろ?』

それにしてもだ。本当に今まで耐えれたのかよ。

『街中で大暴れしたからな。恐らく直ぐに医者でも来て止血でもしてくれたんだろ。あとはここまで運ばれて胃ろうで血液を送られ続けたってワケだ。呪力は使ってなかったからここに着くまでくらいは持ったんだろうな。取り敢えず頭治るまでは大人しくしてろ。あと完治するまでアタシは表には出ねーからな。』

まぁ何であれ、生きていたから万々歳か。運が良かっただけではあるが。それにしても……初めて本気で生きたいと思った気がする。そんな事を考えれるようになったのが何だか、少し成長したような気がして嬉しい。ひとまず今くらいは休もう。怪我が完全に治癒するまでは。やっと元気になった所なんだ。あんな直ぐに終わらなくてよかった。まだまだ、やって居ないことが沢山ある。やらなきゃいけないことが沢山ある。


半魔人の少年の物語はまだ始まったばかりだから。
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