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九玉さん (7h1lhfg4)2020/8/31 20:37 (No.53413)
千君の小説書けちゃぁぁぁあ!!!!
https://syosetu.org/novel/234770/
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大佐さん (7n42eig8)2020/8/31 17:38 (No.53398)削除
【とある悪魔とまだまだな退魔師】  
「」影(特級悪魔) 『』久慈黎明(2級退魔師)

ここは某県某市の森の中、
太陽が真上にあるにも関わらず
辺りは薄暗く、
カラスの鳴き声がその地に足を踏み入れ
た者の恐怖心を煽る。
その雰囲気に合った一軒家が…
豪邸とは言わないが、
少し広めの一軒家が
ぽつりとそこにはあった。
その家から出てくる男は
中性的な見た目をしており
音楽家が着るような燕尾服を
きっちり身に着けている。第一印象は絶対に
強そうではない、優しく笑顔が
多いという印象を持つ者が大半だという。
だが、一定数こんな意見も存在する。

本質が何一つ見えない。
謎が服を着て歩いていると…

『はぁ…はぁ…ちょっと散歩のつもりで来てみたは
いいもののここ何処だよ…』
と、薄暗い森の中を息切れを起こしながら
歩いている一人の男性…いや、少年…?
黎明は辺りを見回して、
ここから出るための道筋を探しているようだ。

「…おやおや、こんな森の中で迷子ですか…?」
と、現れたのは中性的な顔立ちに
燕尾服を着た男性だ。

『うわっ!びっくりした…こんな怖いところで
驚かせないでくださいよ…それに、
私は迷子ではありません!
もう立派な17歳です!!』

明らかに17歳には見えない見た目
をしているため、一瞬影は困惑した。

「え?1…7?いやいや…多分今中学…
1年生ですよね?」

まるで自分が嘘を言っているかのように疑われた黎明は
眉をしかめてそして声を大にして

『いや、嘘ついてませんからっ!
私はちゃんと17歳です!』

と発して、しっかり自分の身の潔白を主張する。
17歳論争がこのまま繰り広げられるのかと思いきや…

「おや…人間にも色々な人はいるものですねぇ…
その身長で17歳だとは…えっと…」

『いやフォローしなくてもいいですから!
別に私はまだ成長期ですし。
これからですよこれから!』

なんて見ず知らずの者同士、互いの目的も忘れて
少し話してしまっていた。だが黎明は相手の
何気ない言葉に職業柄少し引っかかってしまう点を発見した。

『ん…人間にも…?』
普通は人間にもという言葉は使わず、
人間同士であれば
色々な人がいるものですねぇでもよさそうなものだ。
だが影は人間にもという言葉を発し、
あたかも自分は人間ではないと
疑われてもおかしくない発言を残してしまったのだ。

「…あ」
黎明の呟きを聞いた影は、
やってしまったと言わんばかりに顔をそらして
どうかばれていませんように…と内心祈っている。

『えっと…変なことを聞くようで申し訳ないのですが…
人間にもとは果たしてどういうことでしょうか…
な、なんか…まるであなたは人間ではない
別の生物のような発言なように思えてしまって…』
もちろん気になってしまった黎明は、
そのことを影本人に問い詰めてみる。
解答次第では敵になるかもしれないので、少し身構えして

「ん~?やはり聞いてしまいましたか~…っ…」
自分の発言に疑問を抱いてしまったことに
ガックリしながらも
黎明の態度や発言からある一つの回答を導き出す。

「ふふっ…実は私、悪魔なんですよね…♪
ですが魔力が薄くて力も弱いのでこうして人気の少ない
ところでそっと隠居しているのですよ…
あなたが気が付かなければ素直に出口を
教えてあげようと思ったのですが、
そういうわけにもいかなそうですねぇ…」
と、意外にも自分が悪魔であることを口外し、
遠回しに黎明を殺さなければならない
ということを告げる。そう言った影からは
少し不穏なオーラが流れていて

『っ…やはり悪魔でしたか…ではそう
簡単にやられるわけにはいきませんっ!』
と言って背中から日本刀を取り出す。ちなみに
黎明はこの時まだ2級であり、
討伐経験も浅いところがある。だが相手からの
オーラはそこまで強くないし、
すぐにボロを出してしまうような相手だし、
恐らく2級か3級の悪魔だろうと断定し
自分でも倒せるだろうと踏んだようだ。

「…♪おや、武器を持っているということは
ただの人ではないんですね…もしかして、悪魔とかの
退治をするようなお仕事だったりします?」
本当は分かっているものの、
確証が欲しいのか相手にそう質問をする。
別に相手は自分を憎いわけではないし、
ただ退治しなければいけないという
感情があるだけなので、質問をしたって
答えてくれるはずだろうと考えたのか

『まぁ…そんなところです…』
と、具体的な職業は明かさずに一応そうだ
という曖昧だが伝わる解答をする

「ほう…まぁ、見るからにお互いとも
弱い者同士ですし、お互い頑張りましょう♪」
なんて言いながら微笑んでいると、影の体から
黒い煙が放出され、影は、何も持たずに
刀を正面に向けて構えるポーズをとった。黎明は
一瞬頭の上に?マークを浮かべるが
その煙達は影の体を包み、そして次の瞬間…
影は真っ黒な刀を手にしていた。

『っ…自分の体から出た煙を形を変えて
固められる呪術ですか…便利な力ですね…』
と、それに驚きながらもそれだけじゃ怯まない、
というかそれだけの呪術だと思い込んでいる
ため、それだけで良かったと内心安堵している。

「おや、お褒めに預り光栄ですね~…
ですがまぁこんな力、身体強化されるわけでも
ないですし、煙以外何か操れるようなものでも
ありませんから…戦いには不便なんですよねぇ…」

『それはそれは…ではこちらが勝てる
確率の方が高そうです…安心しました…♪
では一思いに…はぁっ!!』
黎明は影の方に走りだし、
最初から本気で斬りかかりに行く。
その幼い容姿が故に前に相手した悪魔には
とことん舐められていたが、
今回の悪魔は自分より弱そうだし
力を使わずとも勝てる。
とはいえこちらは舐めることなく全力
で相手をするという信念を刀の先に
こめて力を振るう

「っ…!おぉ…その身長でこの力ですか…
これはまずいですね…」と、少々焦りの色を見え隠れ
させながら自らの刀で攻撃を防ぐ。
しばらくは黎明が攻め続け、
影からは全く攻めが無かった。
影の顔には早くも辛さが見え、もう少しで影に
ダメージが入る!と思って
黎明からは戦闘中にも関わらず
笑みが零れた。また一体の悪魔を討伐し
自分のランクが上がると
思ったのだろう。だが黎明に異変が起きる。

『っ!?あ…れ…?なんだこれ…』
得体の知らない何かが己の心臓を突き抜けたかのような
感覚を感じ距離を取る。そして、何故か無意識に
心臓を抑え、心が苦しくなっていくのがわかるだろう。
『はぁ…はぁ…な、なんだよこれ…なんでこんな気持ちに…』
気づけば黎明を目からは涙がポロポロと溢れ出し、
前が見えなくなっていた。

「ん~?なんでこんな気持ちにって…貴方のちっぽけな
経験では私に勝てないからですよ~♪」
そんな言葉を投げかけると、煙の刀を投げ捨て、
思いっきり黎明の腹を蹴飛ばす。

『がはっ!?っ…くっ…うぅ…』
と、見かけに寄らず影の力も中々のもので、
そんな蹴りをモロに食らってしまった黎明は
腹を抑え少し倒れてしまって

「うーむ…確か貴方のような方々は皆能力を持っていたはずですが…
もしかして、私が弱い悪魔だって言ったことを真に受けて
能力を使わなかったんですか…?ふふっ…
貴方は本当に弱い方みたいですが、私と一緒にされては困ります。」
と、腹を抑えて痛みに耐えている黎明に
そっと近づきながら冷血な目を向けて

『っ…まさか…』
と、黎明は何かに気づいたようで

「そうですよ♪戦闘を始める前に貴方がそういう
職業の方だというのは掴んでいました…♪しかも、
発する発言が強い方のそれではなかったものですから…
私が本当は特級の悪魔だったと告げれば、
色々なことを考慮されてその場から去る。
なんてことも考えそうな方だったので
一つ芝居を打ってみました…♪オーラの量を
操ってみたり自分語りの際に嘘の情報を即興で
言ってみたり…まぁ、多少経験があればあなた
でも理解できる嘘だったのですが…
第一印象から貴方は私を見誤り
悪魔であるにも関わらず私の口から出た言葉を
真に受けてしまった…そして自分のために
ついている能力を舐めてかかって私には使わずに
倒そうとして…本当に経験も脳もまだまだ足りてませんねぇ…」
と、無慈悲につらつらと語っていく影。
そして本当は特級の悪魔であることや、
今まで語ってきたことは
自分のことを弱く見せて相手を
戦う気にさせてみるために
ついた嘘の数々であることも明かす。

『そ、そんな…舐めてかからないようにって
意識していたのに…結局は持ってる能力も使わずに
倒そうとしてしまった時点で…うっ…くそっ…』
と戦意は完全に無くなってしまったと
思われる黎明は、その場で泣き崩れて

「…はぁ…次生まれ変わる時は
自分以外信用しないことですね…
では、ごきげんよう♪」
そう言ってもう一度刀を精製し、
黎明の至近距離に近づくと、
思いっきり胴体に突き刺そうとした
瞬間…

『…まだ死にたくはないです…』
その言葉が飛んできたかと思えば
先ほどまでは刀も持てずに腹を抑えていたはずの手に
投げナイフが握られていて、
突然仰向けになったかと思えば
そのナイフを影の腹に投げて

「っ!?」
そのことまでは想定しておらず、
腹にはしっかりナイフが刺さってしまう。

「おっと…奥の手を使う前に刺されてしまうとは…
しかも私と同じく演技して演技してその不意を突く…
弱いとは言いましたが見事です…」
しっかり刺さったことを証明するかの如く
影の腹からは液体がぽたぽたと出ていて

『…確かに私はずっと貴方に騙されていました…
だから、そのお返しです!どうです?
私だってやればできるんですからねーだ!』
と、泣き崩れていたのは演技だったようで、
少しニヤついた黎明は立ち上がって
やってやったと言わんばかりの表情をして

「ですが…このくらいの傷は
なんとも…ありません…っ!」
というと、ナイフを腹から引っこ抜く。
そして血が出過ぎないように煙で傷を塞いで固める。
『っ…やはり便利ですね…
そろそろこちらも能力を使わねば…っ…あれ…?』

突然脳裏によぎる過去の思い出。
虐めを受けていた時の記憶が鮮明に呼び起こされる。
殴られ蹴られ落とされ刺され。
影に蹴飛ばされたのとは話にならないくらいの
思い出が脳内に映し出され


『っ!…な、なんでいきなり…
今は関係ないはずなのに…』

「ん~?私そんなに激しい戦い好きではないので…
奥の手、使わせて頂きました…♪」
そう言うと、過去に気を取られていた黎明の腹に、
投げナイフよりも大きな刀を突き刺す。

「お、か、え、し、です♪」

『ぅぐっ!…これも…はぁ…はぁ…貴方の力…』
と、少し薄れゆく意識の中その是非を聞いて

「ふふっ…私の力は主に3つ…
一つ、黒い煙で様々な物を精製する。
二つ、相手のトラウマを呼び起こす。
三つ、相手の感情を負の感情にする。凄いでしょ?」

『…ま、まさかそんなに力を持っていたとは…私も…
ここまでですね…もっと上に登れないまま死ぬとは…』
そのまま黎明は目を瞑った。
戦いで死んでしまう分には自分が負けたのが悪いので
死ぬのは構わない。むしろ名誉ある死だとも思う。
だが…しばらくして目を覚ますと…

『っ!!し、死んで…ない?というかここは…いてて』
気が付けば、人気のない公園のベンチで寝ていた。
もしかして全部夢だったのかなんて馬鹿なこと
思ってみるが、刺された場所には誰かに
止血されたことを物語る包帯が巻かれていて

『っ…一体だれがこんなところに…ん?なんだこれ…』
黎明の近くに置いてあったのは一冊のメモ帳。
それを読んでみると
こんなことが書いてあった。

メモの内容「どうも♪私ですよ!わ、た、し♪あなたを
     50%にも満たない力で負かした悪魔です♪
      いやぁ、最後は頑張ったと思いましたが
      やはりとことん爪が甘いですねぇ…
      こればっかりは徹底的に改善しないと、
      他の悪魔に勝てませんよ?と!いうことで
      、特級悪魔が教える!あなたの根本的な
      改善方法!このメモ帳を隅から隅まで
      読みつくして、そして自分で努力して
     経験積んで、早く私を倒してくださいね~♪
     P.S.私はもっと強い人と戦いたいです…♪」

恐らくあの悪魔が自分を逃がし、
こんなことをしたのだろう。悔しかった。
どうせなら殺して欲しかったが何故か生かされたのだ。
一体どういうことだ…
悔しさで顔を歪めながらメモ帳の2ページ目を読むと…

内容「それではまず一つ!悔しさをバネにしてください♪」

ここまで読まれてたのか…これは当分勝てそうにないな…





これは、久慈黎明が1級退魔師になる大分前、
まだまだな新米だった頃のお話である…

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名無しの劣等さん (7hq0dxob)2020/8/31 00:56 (No.53354)
【闇堕ちしせり光の者】
とある闇を操る神威を持った一人の退魔師の呪術師に堕ちる瞬間のソロル(IF)です。
想像以上に長くなったのと、構成がかなりゴミ過ぎるので見なくても可()。時間にかなり余裕があり、相当お暇で何もすることが無いとき等にご活用ください、時間潰しにはなるかと思いますので。











夏の熱い日差しが服越しに肌を焼く、隠された肌にはじわりとした汗が浮かび上がっていた。
日差しに対しては嫌気が特に差さない、逆にカラッとしており、空を仰げば雲1つ無い実に快晴と言える天気なので、気持ち良さすら感じれるほどだ。
嫌だと感じられるのはじっとりとした汗の方だ、手の甲で拭っても拭っても止めどなく溢れる汗、服はそれを吸い込み、肌に吸着して不快感を与えてくる。
それさえ除けば良い買い物日和と言えるのだが……。
そして唐突だが、闇は色合いで言えば黒だ、つまり紫外線をよく吸収する。
服だけでなく、肌…強いては体全てを覆うこれも例外ではない、服の色味も黒に近く、普通の人よりもより暑さを感じられるものだった。
流石に限界を迎えているのか、フードは脱ぎ捨てられており、首の後ろでダボッと垂れていた。
海坊主が人と同じ大きさで、服を着て街道を歩いている様な感じ、そんな異様な光景がそこにはあった。
その人物の名は闇瀬 弥宵。
退魔師を生業としており、階級は三級だが、それは昇格を蹴り続けているが故であり、一部では一級でも通用すると認められている程の者である。
そんな人物の隣を、暑さにやられつつも一緒に出掛けれるのが嬉しいのかルンルンと楽しげな表情を浮かべる一人の少女が並んで歩いていた。
名前を藍那。
幼い少女の見た目をしているが、実はとある悪魔より別れ出でた、狐の姿をした悪魔である。
今は人間体で居る彼女は闇瀬とは対照的に、着物を着ているが肩の部分を着崩しており、肌を露出させているので熱を逃がしやすいような格好である。
幼い子がするような格好ではないが、親代わりと言える闇瀬が幾ら言っても聞かず、直しても崩すので仕方無い。
そんな二人が向かった先は様々な店が軒を連ねる商店街であった。
八百屋に精肉店、魚屋、更には小さな業務スーパーの様なものもあり、何処も活気が良い。
店員は客を呼び込むために声を張り上げて呼び寄せていたり、叩き売りをしていたり、メガホンを片手にセールを告げる声すら聞こえてくる程だ。
夏の暑さにすら負けぬほどの人々の活気と熱気、それらに片や藍那は少し臆しながらも、片や闇瀬は臆することなく中へと入って行く。


――少し歩き回った頃合い。
藍那の疲れを汲み取ってか、闇瀬は相手を公園のベンチで少し休ませる事にした。
汗ばかりかいてしっかりとした水分補給をまだしてないのを思い出して飲み物を買ってこようと考えに至り、「少し待っててくださいね」なんて言葉を告げて相手を待たせ、その場を離れた。
藍那はそんな相手の背を見つつ、へらりと笑ってから「はーい!」だなんて可愛らしい返事をし、手を振って見送った。
それが全ての終わりであり、始まりであること、そして今生の別れになることを知らずに。
少ししてから冷たい自販機の飲み物を両手に1つずつ持ち、公園へと戻ってくれば、目にしたのは二人の男性であった。
身なりからして退魔師であろうか…?片方は刀のようなものを腰に携えており、もう一人は端末のようなものを片手に持っていた。
どちらもヘラヘラと腹の立つ笑みを浮かべており、藍那を見下していた。
当の藍那と言えば、何が何だか分かっておらず、トラウマとも言える男性に詰め寄られているのもあってビクビクと震えて二人を見上げた状態で固まっていた。
何事かと思い、闇瀬はそこへと近付こうとすれば二人の声が聞こえてくる。
聞こえてくる二人の話し声、内容は実に最低と言えるものであった…。
「なぁ、コイツ悪魔なんだろ?」
『あぁ、間違いない。呪力を感じ取れるからな、この端末でも十分に検知できている』
「人様に化けるたぁ良い度胸してんなぁ?w子供に化けりゃバレねぇとでも思ってたか?」
『浅はかにも程があるな、実に腹立たしいものだ』
「どうせなら売るか?物好きの奴等が買いそうだしなw」
そんな二人のやり取りを耳にすれば怒りに少し身を震わせるも、その怒りを静めてそこへ向かおうとする。
全ては悪魔と言えど娘同様に過ごしてきた藍那を守るために。
『いや、後処理や足が着かないようにするのは面倒だ。殺るしかあるまい』
「…しゃーねぇ、なら首を飛ばすか」
しかしその歩み出そうとした体と思考を、凍り付かせるに足る二人の会話が耳に入ってしまった。
一体何をすると言った?あの二人は…無抵抗かつ何の実害も起こしてない悪魔を、藍那を…【殺す】と…?冗談だろう…?
まるで信じられないと言うように一瞬停止してしまった体と思考は、止めようとする動作を遅らせるには十分すぎた。
刀を携えた方の男が、遂に鞘から刃を抜き出し、頭を抱えて踞る藍那の首根っこを掴んで持ち上げる。
首を掴まれ持ち上げられては、体を支える部分は掴まれている首のところしかない。
藍那は苦しげに顔を歪め、息が出来ない事で力なく掴んでいる腕を拳で叩いていた。
「うぜぇんだよ、ポカポカと。戦果にもなりゃしねぇ程に弱い癖に俺様の腕を叩いて反抗すんじゃねぇ、何様のつもりだ?クソ悪魔が。死んで詫びろ」
その言葉と共に握られていた刀は横に一閃で振るわれた。
何とも呆気なく、何の抵抗もなく、その刃は藍那の柔肌を斬り裂き骨すら切断して通り抜けた。
支えの部分がなくなり、ドサリと落ちる体、切断面からはビュービューと勢いよく血が吹き出ており、斬った者の足場と靴や裾を濡らしていた。
「ッチ…汚ねぇんだよ、ゴミが」
男は舌打ちと同時に持っていた頭を地面へと投げ落とし、思い切り踏みつけた。
頭はその圧と衝撃に耐えきれなかったのか、肉片として辺りに飛び散る。
挙げ句の果てに、まだ足りないと言うように持っていた刀で地面に横たわっている胴体を滅多刺しにしていた。
闇瀬はその一部始終をただ見ていた、動こうともせず。
否、あまりの光景に理解が追い付かず、動けなかった…と言うのが正しいだろう。
じわりとした嫌な汗が背と頬を伝う、夏の日差しによるもので無いのは明らかであり、浮かぶそれは正しく脂汗と同様。
何が起きているのか判らない、理解が出来ない…人間はそう言った状況に直面すると固まって何も出来ずに居るのだ。
「あい、な…?」
漸く動いたのは口であった。
手の力が無くなり、ボタリと地面に二本の飲み物が落ちて転がり行く。
辺りの蝉時雨が自棄に耳に煩く響いており、それに被せるようにして己の鼓動が、一呼吸する度に早鐘を打ち、バクバクと音を立てて思考を埋め尽くしていく。
飲み物を落とした音が聞こえたのか、端末を持った男に滅多刺しするのを止められた男が闇瀬の方を向く。
それにつられて相方もそちらを向き、闇瀬の存在に気付いた。
「何だお前、気持ち悪い見た目してんなぁ?悪魔か?」
『いや、呪力を感知できない。逆に感じるのは霊力だ、退魔師だろう』
「てことはテメェの獲物でも横取りしたか?悪いな、今あいつの頭は粉々に砕け散って、体は滅多刺し。【討伐完了】なんだわ」
訝しげに近付いてきた二人は闇瀬に対峙するように立ち、ヘラヘラと笑いながら特に頼んでもない、今まさにそこで起こった出来事をペラペラと得意気に話し込んできた。
だがそんな二人の言葉が彼の、闇瀬の耳に届いてはいなかった。
彼の耳に届いている音、それは無であった。
思考は深くまで没し、辺りが見えていない状況、そんな様子を見て無視してると勘違いした刀の男は肩を大きく押して突き飛ばした。
「俺ってさ、無視されんのがスッゲェムカつくし嫌いなんだわ。舐めてんのか?お前、俺を誰だと思ってんだ。階級一級の大蛇(オロチ)様だぞ、あ?判ってんのか?」
『止めておけ、オロチ。突っ掛かるだけ無駄だ。理由は分からんが放心状態にある』
勝手に突き進む話、それらすら耳には入らず、突き飛ばされたまま地面に大の字で横たわっていた。
何故こうなった、何が原因でこんなことになった、あの子が何をした…どれだけ自問をしても返ってくる答えなどありはしない。
強いて言うならば藍那が【悪魔】だったから、【人類の敵】だから、退魔師の【討伐対象】だから。
だから殺された、本来ならば彼等に非はない、職務を全うしただけだ。
だが、それでも、彼の中では納得が何一ついかなかった。
何故殺されなければならなかった、何処に殺される理由があった、何かを仕出かした訳でもなく、人を殺したわけでもなく、ただ其処に居ただけなのに、それすら罪だと言うのか、それすら奪う理由になるのか。
堂々巡りの考えは頭を覆い尽くし、他の事を考えるに至れないほどにあった。
「それはつまり無視してるって事だよな?鷹。殺して良いか?呪術師の可能性もあるしなw」
『……好きにしろ、後処理はお前がやれよ』

―ピチョン、と何処かで水音が聞こえた気がした。
それが心の中で響いた音なのだと遅れて理解をする、殺すと言う単語が聞こえたとき…そして、大蛇と名乗っていた男が大きく刀を振りかぶり、闇瀬目掛けて振り下ろした時であった。
男が振り下ろした刀の切っ先、そこには居る筈の者が居らず、忽然と姿を消していた。
あまりの出来事に端末を持っている男も含めて両者ともに目を白黒とさせて辺りを見回していた。


[闇が悪だと言うならば、それを纏う私はきっとそうなのだろう。正義を名乗りながらも行うことはそれの真逆。
きっと違ったのだ、進む道が。
きっと逸れていたのだ、進む道が。
きっと間違いだったんだ、その選んだ道が。
本来より選んでいなかった道を、選ばざるを得なかった道を進んでしまったからこうなったのだ。
きっと皆は何かを守るために、必死に強くなるのだろう、なっているのだろう、なっていくのだろう。
だけどふとした時にそれは零れ落ちていく。
大切なものほど、守るのに躍起になって、でもそれが手から零れて消えてしまう。
そうならぬようにしてきたのに、そうさせまいと誓ったのに、そんな未来が来ぬように強くなったのに、訪れる時は皆等しく悲しみが待ち受け、訪れるのは空虚な穴が心に空く瞬間だ。
人は色味をそれぞれ持っていると言う。
なら私は何色だろう、彼女は何色だったのだろう、今この二人は何色なのだろうか?
あぁ、あぁ、その全てすら、今はもうどうでも良かった。
まるで積み上げた積み木を蹴飛ばして崩すように、四苦八苦して嵌め込んで完成させたパズルを引っくり返すように、時間を掛けて描いた絵の髪をライターで燃やすように、全ては呆気なく終わる、終わりが訪れる。
残されたものはまだ良いだろう、奪われたものはどうだろうか?答えは簡単だ、【黒く染まる】。
きっと足りないのだ、守る強さが、守るべきそれが。
ならばもうそれを抱え込まないようにしよう、見ないようにしよう、興味を示さないようにしよう、感心しないようにしよう、考えないようにしよう。
全てを闇に捨て去り、黒く染まれば良い、全てを委ねれば良い。
奪うのが世界だと言うならば、それに順二ながら対抗しよう。
それがこの答えなのだろう…?]


ゆらりと二人の背後の影が揺れ、その中からゆっくりと彼が出てくる。
先程とは違い、フードを深く被り、顔を俯かせて項垂れた状態で。
「やっぱ呪術師か、本性現れたり、ってか?やんぞ、鷹!」
何とも異様な光景、異様な雰囲気、場の空気もそれに侵されたかのように徐々に異様さが支配をしていた。
気圧されることも無く、刀を持った男は敵と認識した相手を睨み付けるように強く見据え、声を張り上げて相方に合図を呼び掛ける。
だがその呼び掛けに応じる声は無かった、返ってくるのは不気味な静寂、夏の蝉時雨すら耳に届かないほどの静寂が、公園で遊んでいた筈の子供たちの無邪気な声ですら聞こえぬほどの静寂が、辺りを包み、占めていた。
不気味ながらも不思議に感じた男は、視線を少しだけ動かし、居る筈の相方の方を視界端で捉えようとした。
結果はどうだろうか、確かにそこには彼の相方が居た、端末を持ち、何事もないような感じで棒立ちをしていた彼が。
だが1つ違う点があった、それは…首から上、あるはずの頭部がそこには存在していなかったのだ。
直立不全、完全に体は固まったまま、絶命しているのである。
それはまるで死んでいるのを認知できていないかのように、判っていないかの様に、そこに立っていたのだ、切り口すら血を吹き出すことを忘れて。
有り得ないその光景、遅れながらに理解をし、畏怖を感じた男、それにまるで合わせるかの様にして立っていた死体は重力に倣って力なく崩れ落ち、ピクピクと痙攣を起こしながら切り口から噴水のように赤い血潮を噴き出していた。
何が起きたのか理解が出来ない男、そんな様子を前にした闇瀬は項垂れた状態からスッと姿勢を正して"手に持っていた"ものを相手の前に投げ棄てる。
それは正しく男の相方の頭部であった。
切り口からは血が滲み出ており、目は血走りながらも白目を向き、口がぽっかりと開いたまま、男の方に顔が向くように投げられたのだ。
「ッ…!!!!野郎!!」
畏怖、恐怖…それを感じないわけがない、だがそれ以上に憤りを強く感じた男は刀を持つ手に力を強く込めて相手に突貫し、その刀を強く振り下ろした。
その一撃は凄まじく、地面を抉るほどであり、一級を名乗るには十分足る実力を持ち合わせていた。
きっと身体能力系の神威なのかもしれない、振るわれた一撃、その刀に纏っていた霊力もまた絶大なものであり、食らっていれば一堪りも無かったことだろう。
果たしてもくもくと土煙が立ち上る中、刀を振るった先に相手は居なかった、斬れた感触がなかったのだ、当たり前だろう。
何処だと辺りを警戒し、目を周囲へと走らせる。
だが何処にもその姿は見当たらない、何処へ消えた…まさか逃げたのか?いや、そんな筈はない、確かな気配を直ぐそこに感じるのだ、ならば何処だ…?
頭に血を上らせ過ぎたのか、振るった一撃のせいか、体が不思議と動く気配を見せなかった、周囲180度を目で見渡せても背後は見れない、だからせめて首だけでも振り返って確認をしたいのにそれが出来なかったのだ。あぁ、クソ…土煙のせいか、目の前が霞んで見えてきた……

――人間とは何と儚く、脆く、愚かしい事か。
儚さ、脆さはきっと人間から生まれた悪魔にも言える言葉なのだろう、感じれる言葉なのだろう、だがそこに愚かさは存在するかと言えばそれぞれとしか言えないかもしれない。
だが人間は違う、皆等しく愚かなのだ、賢明さを持ち合わせた者も、博識な者も、聡い者も、強い者も、弱い者も、皆等しく根底に愚かさを携えている。
それはまるで闇のように、陰りを落とし、存在し続けてその者を蝕み続ける。
意識して目を向けても、それを消そうと躍起になっても消せるはずなんて無い、人間とは陰と陽を持ち合わせて、初めてそう言える。
否、人間に限らず、有りとあらゆる事柄に言えるものであろう。
陽が強く光り輝けば、自ずと陰は陰りを強め、光届かぬ場を支配する。
自明の理、自然の摂理、覆しようの無い絶対的遵守されるもの…退魔師が光として強く輝くと言うのであれば、元より闇である私はきっと遠慮などせず、闇に堕ちれば良かったのだ、そしてその方が早かったのだ、光に無理矢理進もうとしたからこそ、守れたはずのものが守れなかったのだ。
守るために、大事に手で留めていたそれは、零れ落ちたものはもう二度とその手に帰ることは無い。
手に持っているソレを今再び闇へと放り投げる、辺りは闇に包まれ、今立っているのは己だけ、自分だけの世界、闇の世界だ。
向くその先ですら闇一辺倒で覆われたそれはまるで自分の行く末を指し示しているかの様に見えてなら無い…余計なお世話だ、そう言うように鼻で小さく嗤う。
今より私は光から闇へと堕落したのだ、なれば光を飲み込む闇として存在し得よう、悲しみで満ちるこの世界を、争いの絶えないこの世界を、そして、他者から…何よりも私から奪ってばかりのこの世界を、希望すら与えもせぬこの世界を、絶望で満ちたこの世界を、全て、全て呑み込む闇になるとしよう。
これより名乗るは宵闇なれど宵闇に非ず、常闇、延いては黄泉として名乗りを上げよう。
奪うなら、呑み込むまで。
全てを黒として塗り潰す悪鬼と成ろう。
全ては奪われぬ世界を作り上げる為に…。

血に濡れた服、それすら気にする様子を見せずに、殺した死体をそのままに、そして闇の世界に取り込み、殺された娘の体を抱き、彼は闇に向けてゆっくりと歩き出す。
その歩みは一歩踏みしめる度に血に濡れ、他を黒く染め上げて行く。
行く先を案じる者の想いだけでなく、その者すら呑み込んで……。



【闇瀬 弥宵】
三級退魔師の資格を剥奪、以降彼を呪術師として正式に認定す
非常に危険な因子として見なし、最優先討滅対象とする
彼の者、最終評価階級は三級にして、実力は三級に非ず
討伐に当たる際は十分に警戒と準備を持って挑まれたし
【少女体の花魁なる姿をした悪魔(藍那)】
人間体になり、欺きし是なる悪魔、一級退魔師二人に討滅させられたり
悪を討滅せし真なる一級の退魔師二人、後に来る闇瀬と壮大に応戦したと見られるも、二人共に殉職せり
我ら退魔師一同、冥福を祈り、黙祷を捧げん
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夜神月さん (7hq7rxpq)2020/8/30 21:26 (No.53335)削除
メーカーで悪魔時代の黒夜叉作ってみました
紅の特級ムーブはいつかやるので許してクレメンス
異形さんメーカー様より
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敗北者さん (7n1va1in)2020/8/30 21:14 (No.53332)
【伊村樹生】

私は長女として生まれた。姉は先に生まれていたにはいたが、それは姉ではなく、あくまでも家畜や、或いは番犬だとか。それはそういうものだから、という、理屈を語れない根拠で、蔵の中に仕舞われていた。私は、子供らしい好奇心でそれをたまに見に行ったが、見に行く度に、見たことも無い顔で怒鳴られた。けれど、子供というのを暴力や、理屈で親が制御するのは限界があった。弟や妹らは、それはそれで、諦めていた。知る気はなかったし、わざわざ殴られてまで知りたいとは思わなかったのだろうが、私は長女だった。だから、下の子が特に大事に育てられた。父母は退魔師的としては3流で、余ら退魔師的らしいところがなかったのだろう。普通の親のように下に下にと目をかけた。たまに来る父母の同僚の子なんかに聞いたら、家を継ぐために期待を向けられているのだと言っていた。愕然とした。

私はそれが憎たらしかった。お姉ちゃんで居てもなにも嬉しくなかった。だから、私のお姉ちゃんに色々な思いをめぐらせた。高い塔ではなく、蔵の2階だが、ラプンツェルのように幽閉された私のお姉ちゃん。それはどんなにか綺麗で、可愛らしいのだろう、と、人気スターやモデルの顔を切ったり貼ったりしながら想像したり、どんな人なんだろうかと想像した。絵本や小説のヒロインみたいな人を幾つも合わせて、何通りも考えてしまった。偶に、もしかしたら普通の女の人だったりして、とか。
もしかしたら普通以下の人だったりして、とか。色々疑惑のよぎる度、お腹の底の痒くなるような気持ちがして、ブンブンと首を振った。それから何度もお姉ちゃんに会おうとして、いつの間にか私は高校生活も半ばを迎えていた。もう、父母も止める気力が無かったのだろう。蔵に行っても、誰も私を責めることは無くなっていた。いざ、蔵に行った。ついに会う私のお姉ちゃん。最高で最強のお姉ちゃん。本をめくる白い指先に、プレゼントの端っこが見えた気分になる。思い浮かべていた真っ黒なドレスに、きゅんと胸が締まる。

それから、柔らかな唇に恋をして、全体が暗い蔵の中でようやく見えきった時、私はこれまでしていたあらゆる予想を裏切られ、代わりに、期待すら出来なかった美しさに遭遇した。ダ・ヴィンチの見たモナ・リザがそこにあった。サモトラケのニケの首が組み合わさった。ミケランジェロが礼拝堂の天井に描いたのはこれだったし、ゴーギャンやピカソをして抽象に堕し切れない、イデア的な女性の美が確固として塊に存在した。彼女の頭の中は空白だとは聞いていた。故に、それに煩悶した。私は猿を尊敬出来ないと。しかし、今その認識は全くもって無駄だった。多分読めてないはずの、慰みに与えられたハードカバーのシェイクスピアの、幾度繰り返し読んだか分からないよれ方は圧倒されるような知性であり、裏側が真っ白な世界に繋がった虚ろな目は、寧ろ何かを興味を持って写したことがないからこそ、未踏の深海に等しい、不安で怪しげな、蠱物の美を帯びていた。

平安の昔は、美しさの最上級に摘み取られんが如き儚さと、亡霊のような危うさと付け足したというが、現代日本の感性がそれを捨て損なった事に神に祈らんくらい感謝した。恐る恐る声を掛ける。「お姉ちゃん」と、多分通じない言葉を。返答の代わりに、犬や猿のする笑い顔、あれのような複製された顔がうかべられた。もう、それだけで幾千の肯定に勝った。同時に、私の姉は私の恋人にもなった。そして、愛人でもあった。夜な夜な互いに本能的な媚声を通わせる私たちを他の家族は獣姦に等しく気味悪がったが、末っ子の、今は民間退魔師に逃れた一人以外は、敵するにも憚られるくらいの弱者だった事が幸いで、誰も言葉は返さなかった。

奴らは、家を継いでくれさえすれば良かったのだ。しかし、姉に対しては違った。私に継がせるために死んでもらうと決まって生きながらえさせられていた。それだけだった。私は迷った。末っ子がある民間退魔師に弟子に出されたあたりから、迷いに迷った。神威を使うための生贄は姉であり、依代は母だと聞いたからだ。別に私は、家族と仲が悪くもなかった。どちらかというなら良かったのだ。ドラマのように簡単には、恋か家族かはつかないのは当たり前で。何日か悩んだ。退魔師にならない、というなら仕方ない、という選択の余地を作るために、母は身内のあらゆる人間に頭を下げた。親心だったのは確かだった。けれど、私はそこで決めた。……私は、この姉だけを守ろうと。選択を貰えなかった尊い命を、必ず。生きながらえさせようと。
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さん (7jb12sey)2020/8/30 17:49 (No.53310)
一応掲示板には顔出ししてるからなあ…(生きてるよー)
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さん (7jb12sey)2020/8/30 17:39 (No.53309)
アイコン決定。これにした(笑)
「ヨルの子」メーカーさん。
次回から使おうかと。
「ヨルの子」メーカーで作ったアイコン。
幻想的なのですごく好きです。
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塩焼きさん (7hbrtokn)2020/8/29 01:22 (No.53177)削除
水無月ちゃんのアイドルパロのイラストです。
綺麗に出来たと思うので挙げておきます
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もの/主さん (7gbv5jm3)2020/8/28 22:42 (No.53148)削除
特級ムーブを書こうと思ったら様々な構想を経てクソ程に長くなった不知火のスピンオフ(????)的なもの 駄文オブクソ 色々悩みすぎて語彙解けてる
5000字越えだから時間あるときに適当に読んでください

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13611399

(少しでも読んでる最中のストレスをなくすためにピクシブに投稿した)
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火緒さん (7goo5dz4)2020/8/26 23:55 (No.52973)削除
- [ ] とある恋煩いの電子文

- [ ] ––––––えっ!?もう始まってるの!?…早く言ってよ〜も〜う!…っ!ご、ゴホン……ハァーイ!ボンジュール!…えっ?イタリアにいるのにフランス語?いいじゃない別に!細かいこと!気にしないでいいのよ〜!!
- [ ]  コホン……とにかくぅ、私が武者修行でいない間…会社は遠隔で動かせてたけれど、色々あったみたいで……って、こんなこと言っても面白くないし、こんなことをいうために送ったわけじゃなくて……えっ!?メモリが!?ちゃんと確保しててよ!!え〜……メモリの都合上時間が無いので用件だけいうわね?

- [ ] 『……私、そろそろ帰国しようと思うの。もう目的は果たしたし、そろそろあなたにも会いたくなっちゃったしね。学ぶことがない訳じゃ無いけれど、今の私にはこれで十分だから……』

- [ ] 『それでね?帰ったら…私!貴女に結婚を申し込むわ!!!……あぁあぁわかってる、皆まで言わないで?…種族の違い?性別の違い…?………関係無いわ、私は欲しいと思ったものは絶対に手に入れないと気が済まないの。もし貴女が嫌だって言っても、絶対に諦めたくない…その覚悟はとっくにしてきたから。』

- [ ] 『…とはいえ、本当に、心から嫌だっていうなら断ってくれて構わないわ?そうねぇ……7回、7回以上断られたら、私はすっぱり諦める。ね?簡単なゲームみたいなものよ、私は…ゲームなんて簡単には考えないけれどね。だから、夜道には気をつけて…ってもう!!今良いところなんだから巻きで行けるはずないでしょう!!んぁ〜っ!!…じゃあ!詳しくは帰ってからね!!絶対よ!約束だから!!じゃあバイバ……(ブツッ)』
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